僕らそうやって何度でも
烏神まこと(かみ まこと)
1
病室に到着したとき、空は眠りについていた。話したいことがたくさんあるのに、なんて運が悪いんだろう。キリッとした眉毛の下にある凛とした瞳を見ることが出来ないのも寂しい。しゃがみ込み、布団から露出している左手を頬に寄せると、僅かながら空の体温を感じ取ることが出来た。
「……愛してる」
この言葉は本人の耳には届かないだろう。それでも、恥ずかしいけれど、誓う。いつものように。
「僕が空を守るよ」
誰がなんと言おうと、どんな状況になろうとも僕らの関係は消えない。一生一緒だ。想いを込めて手の甲にキスをした。
僕らそうやって何度でも 烏神まこと(かみ まこと) @leaf6
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。