赤鬼と七人の子ども

しおぽてと

赤鬼と七人の子ども

 むかしむかしとある山の中に小さな木造作りのお家がありました。そこにはお母さんと七人の子ども達が住んでいます。お父さんは流行り病に掛かり、三年前に亡くなりました。お母さんは子ども達を養うために、草鞋を編んでふもとの村へ売りに行き生計を立てていました。

 ある日のことです。

 草鞋も売るだけの数ができ、お母さんはいつものように麓へ降りると子ども達に言いました。


「おっかさんが麓に行っている間、留守番を頼んだよ。それと、最近このあたりの山に鬼が出るという噂が流れているから、おっかさんが声を掛けるまで決して誰も家に入れてはいけないよ。鬼はお前達を騙そうと、姿を変えて訪ねてくるかもしれないからね」


 ぶるりと子ども達は震えます。しかし、お母さんはにこりと笑いました。


「でも大丈夫。鬼の声は低くてしわがれているし、体は赤くて図体が大きいから直ぐにわかるわ」


 子ども達は顔を見合わせてこくりと頷くと、お母さんを見て声を揃えて言いました。


「わたし達は大丈夫。おっかさん、気をつけて行ってらっしゃい」


 お母さんは子ども達を見回すと、もう一度優しく微笑み、草鞋がいっぱい入った籠を背負って出かけて行きました。


 同じ頃、大きな体をした赤鬼がおなかを空かせて山の中をさ迷っていました。ぐるぐる、ぐるぐると腹の虫が鳴いています。今年は気候の影響でめっきりと食料が減ってしまい、溜め込んでいた食料もすっかり底を尽きてしまいました。

 途方もなく歩いていると、綺麗な小川が見えて来ました。赤鬼は水ですきっ腹を満たそうと思い、ごくごくと飲みました。一息ついた時、遠くから人間の声が聞こえました。


「留守番を頼んだよ。行って来ます」


 女の声です。更に子ども達の元気な話し声も続いて聞こえました。赤鬼の耳は一里離れた場所の音も拾うことが出来ます。耳を澄ますと、引き戸の閉まる音がしました。赤鬼はにやりと牙を見せました。会話からして、おそらく母親であろう女だけが出掛けて行ったのだなと分かります。ツキが回ってきたと赤鬼は思いました。


「よおし、さっそく喰いに行こう」


 赤鬼は笑みを浮かべたまま、声のした方へ向かいました。


 お母さんが出掛けた後、残された子ども達は各々自由に過ごし始めました。一番目は昼寝を、二番目と三番目はお母さんのために見よう見真似で覚えた草鞋を編みはじめ、四、五番目は昼食の準備を、六番目は掃除を、一番下の末っ子は家の外へ出ようか出まいか一人考えあぐねていました。

 しばらくして、とんとん、と戸の叩く音がしました。

 子ども達は動きを止めて息を潜めます。戸にはつっかえ棒を掛けてありましたので、外から開けることは出来ません。

 戸の外側に立っているのは、果たして赤鬼でした。

 赤鬼は棒が掛けられていることを見通していましたので戸を叩き続けます。


「お前達、お母さんが帰ってきたよ。さあ、早く開けておくれ」


 子ども達は顔を見合わせました。なるほど、お母さんの言ったとおり声は低くしわがれていましたから、家の外に居るのはすぐにだれなのかわかりました。昼寝から目を覚ました子どもが急いで戸の前に行きます。


「ぜったいに開けてなんてやるものか。おっかさんはもっと綺麗で澄んだ声をしているんだ。お前の声は低くてがらがらで、聞いているだけで気分が悪い。お前は鬼だな!」


 正体を見破られた赤鬼は、一度家の前を離れました。確かに自分の声で子ども達のお母さんを演じるのはさすがに無理があった、反省します。ならばと赤鬼は知恵を絞りました。ほどなくして、ふと思いつくとさっそく全速力で山を北に向かって下りました。ひとたび赤鬼が走ると木々は大きく揺れ動き、一刻あれば二里先にある海に着けるほどの速さを持っているのです。赤鬼は周囲を一瞥すると、偶然、打ち水を行っていた若い娘を風の如く攫い、もう一度子ども達の居る家に帰りました。


 赤鬼が退いた後、家の中で子ども達は囲炉裏の前に集まり体を小さくして震えていました。本当に鬼が来たことに驚いたのです。一番下の子は声を殺して泣きます。


「大丈夫、ぼく達全員で力を合わせれば鬼なんて恐くない。おっかさんが帰ってくるまでがんばろう!」


 子ども達はこくりと首を縦に振り、心を一つにすることを誓いました。お母さんは早ければ夕方に、遅ければ夜遅くに帰ってきます。恐怖に震えながらも、子ども達はお互いの手を握り一つの輪を作りました。


 とんとん、とんとん。

 戸の叩く音が再び聞こえました。子ども達は各々武器になりそうなものを片手にじっと息を殺します。先程、赤鬼と見破った子どもが戸の前に向かいました。赤鬼は戸の前に立つと、攫ってきた娘に目配せしました。首根っこを掴まれている娘は恐怖に震えながら涙を飲んで、道中、赤鬼に言われた言葉を大きな声で復唱します。


「さあ、子ども達っ。ここを開けて、中に入れて、おくれ。おっかさんだよ。みんなに良いもの、を、買ってきたんだよ!」


 戸の隙間から子どもが覗き見ますと、若い娘の後ろに恐ろしい顔をした赤鬼が立っているではありませんか。


「開けてなんてやるものか。おっかさんは、お前のように真っ赤な体をしちゃいない。開けてなんかやるものか!」


 赤鬼は舌打ちすると、娘を連れたまま再び家から離れました。さらさらと流れる小川の傍で、お願いです殺さないでくださいと娘は涙を流して懇願しますが、聞く耳を持ちません。娘の首を一握りし、邪魔な着物を乱暴に白い肌から剥ぎ取ると、ばりばりむしゃむしゃ頭からぺろりと平らげてしまいました。ですが、まだ満足をしていません。

 もう一度、赤鬼は考えました。戸に体を力いっぱい当ててこじ開けてしまえば簡単ですが、それでは面白くありません。人間は恐怖を植え付け、生きているまま食べた方が美味しいのです。特に子どもは格別の味だと知っていましたから、赤鬼は考えました。なんとかして人間の姿になり、子ども達を騙して家の中に入れないものか。しかし、いっこうに良い知恵は浮かびません。


「やい赤鬼、こんなところで何してんだい」


 頭上から悪戯っぽい声が問いかけました。顔を上げて、やあと挨拶します。


「お前こそなにをしてるんだ、かまいたち」


 いたちの姿をした妖怪のかまいたちは、つむじ風に乗り悠々と空を泳ぎながら答えます。


「オイラは散歩さ。今日は天気が良いからなあ」


 赤鬼はのんきなかまいたちが少し羨ましく思えました。溜息ついたとき、ふとひらめきました。


「なあ、かまいたちや、人間に化けられる方法なんてあるかね」

「なんだい、いきなり」

「なんだって良いじゃないか。それよか知ってるのか、知らないのか、今はそれだけを教えてくれ」


 各地を散歩するのが好きなかまいたちは、情報源に優れています。妖怪達の間でも有名なので、何か困ったことがあれば皆かまいたちに相談するのです。


「お前が何を考えているか詮索しないが、知っているといえば知っているぞ」

「本当か!」


 赤鬼は目を輝かせ、さっそく詳しく尋ねますが教えてくれません。


「情報料として、今度、若い娘の血を壺いっぱいにオイラのところに持って来てくれ」


 かまいたちの条件を、赤鬼は渋々と承諾しました。


「ここから西に三つ山を越えた先の小屋に、小助という仙人が住んでいる。きつねと人間の混血だからすぐにわかるだろう。奴は多彩な変化の薬を作っていて、試したがっているんだ」

「西に三つ山を越えた先だな! わかった!」


 かまいたちが瞬きしたとき、そこにもう赤鬼の姿はありませんでした。礼の一つでも言ってけ、と軽く頭を掻くなり颯爽とどこかへ消え去りました。


 赤鬼がかまいたちと話している間、家の中に居る子ども達は落ち着きを取り戻すため、腹が減っては戦が出来ぬと言いますから、少し早い腹ごしらえをしました。芋と粟の雑炊です。本来なら味わって食べる食事ですが、今日はまったく味気のしないそれを黙々と食べます。


「……今度はどうやって来るつもりかな」

「わからない。けど、鬼はまた必ずここに来るはずだ。たぶん、その時が勝負時じゃないかな」


 一番下の子どもが再び涙をこぼします。皆であやし、元気を与えました。


「大丈夫、オイラ達はずっと一緒だ。こわくなんてないさ。だから泣くんじゃない」

「そうだそうだ。それに、おっかさんが帰ってくるまでの辛抱だ。がんばろう」

「うん、鬼なんかに食べられてたまるか!」


 もう一度、子ども達は顔を見合わせて絆を深めました。ぺろりと平らげると、武器になりそうな物を手に戸の外へ神経を集中させました。


 かまいたちと別れた後、赤鬼は一刻も経たないうちに小助という仙人が住んでいる小屋の前にやって来ました。戸を叩こうとすると、不意に中から声が掛かります。


「何者じゃ」

「俺は東に三つ山を越えた先のところに住んでいる赤鬼だ」

「鬼が何用じゃ」

「かまいたちから主の事を聞いた。人間に化ける薬を譲って欲しい」


 しばらくの間、沈黙が流れます。ほどなくしてそれは破られ、小助が中から出て来ました。かまいたちの言っていた通りきつねと人間の混血で、醜い顔を歪めて小助は続けます。


「お前からは血の臭いがぷんぷんとしやがる。誰を騙して喰らうつもりじゃ」


 話が早くて助かると赤鬼は思いました。赫々云々かくかくしかじか、ここへ来た経緯を話します。ふむと唸り長く白いあごひげを撫でると、少し考えてから小助は口を開きました。


「先日、妖怪が人間に化けれる薬を開発したばかりじゃ。それを一つ譲ってやっても良い」

「本当か!」


 しかし、と小助は言葉を継ぎます。


「まだ鬼で試したことはない。だから、主が服用し成果を必ず儂に話すのが条件じゃ」

「その程度、お安い御用だ」

「薬は効いても数えて三十ほどが限界じゃ。良いな、三十じゃぞ」


 わかった、と赤鬼は大きく頷きました。小助は踵を返し、家の中から黒い大きな団子を一つ手に持って戻ってきました。まるで泥団子のようなそれを赤鬼に渡してから、小助はぽつりと呟きました。


「そういえば、酒がそろそろ切れちまうんだよなあ」


 赤鬼は顔をしかめながら、今度来る時に持って来る、と言うと小助は細長い目を更に細めてにっこり笑顔を浮かべました。薬を貰った赤鬼は小助に別れを告げると、さっそく子ども達の居るところへ戻ります。気がつくと、太陽は少し東に傾いていました。


 緊張を含んだ空気の中、子ども達はじっと戸の外を見ていました。赤鬼を追い払ってから既に二刻が経とうとしています。隙間から見える景色は特に変わったところはありませんが、もうじきお母さんが帰ってくると子ども達は思いました。お母さんはとても強いですから、帰って来たらお父さんの鉈で赤鬼をやっつけてくれる。その後は皆で返り討ちにした鬼の肉で鍋を作ろうと、子ども達は明るい未来を想像して帰りを今か今かと待っていました。

 とんとん、とんとん。

 戸の叩く音が部屋の中に響きました。子ども達は弛んでいた気持ちを引き締め、神経を音の方に集中させます。


「さあ子ども達、開けておくれ。おっかさんだよ。お前達一人一人にお土産を買ってきてあげたよ」


 女の声でした。どこかお母さんに似ています。


「顔を見せろ」


 戸の一番近くに居た子どもが言いますと、白く美しい肌が隙間から見えます。子ども達はようやくお母さんが帰ってきたと思いました。お互いに顔を見合わせ、つっかい棒を外します。

 その瞬間、勢いよく戸が開きました。

 果たして家に入ってきたのは、なんと赤鬼ではありませんか。

 子ども達はわあっと驚きました。各々急いでいろいろなところに隠れました。一人は布煎餅布団の中に、次の子と三、四番目は押入れに、五人目は上がりかまちの下に、一番下は箪笥たんすの中に隠れました。一番上の子は戸のすぐ近くに居たので真っ先に赤鬼につかまってしまいました。片手で小さな体を強く握られ、気味の悪い音を立てながら絶命しました。


 小助のもとから急いで帰ってきた赤鬼は直ぐに戸の前には立たず、一度、小川へ寄りました。最初に食べた娘の着物を手に取ると、子ども達から姿が見えない場所で例の薬を食べました。薬の苦さに声を上げそうになりましたが、後の楽しみのために我慢し、大きな口でぺろりと平らげます。するとどうでしょう、数秒と経たずに大きな体が見る見るうちに小さくなっていくではありませんか。自身の姿を映すものはありませんでしたが、視線を下げて体を見ると、人間になっていました。黒くさらさらした髪の毛はまるで絹のような触り心地です。血の付いた着物を軽く羽織り、人間に化けた赤鬼は子ども達を騙し、ようやく家の中へと入ったのです。

 家の中に赤鬼を入れてしまった子ども達は、恐怖で震え上がりました。頼りになる一番上の子どもも、もうこの世には居ません。赤鬼はたった今殺した子を、頭からむしゃむしゃと食べてしまいました。頭から食べるのが一番美味しく、味噌・・と血肉が口の中で混ざり合い、この世の何よりも美味しくなるのです。特に子どもは格別な味わいがあります。ですが今回は数が多い為、赤鬼は贅沢をすることにしました。手足をぷっと口から吐き捨てます。

 一番目を食べ終えた後、赤鬼は造作も無く次々と子ども達を見つけていきました。捕らえては食べ、捕らえては食べを繰り返します。こだまも驚くほどの子ども達の悲鳴、泣き声、絶叫。骨の砕く音、折れる音、体のちぎれる音、血の飛び散る音、赤鬼の笑い声――家の中で繰り広げられているその光景は、地獄絵図そのものです。

 六人目の子どもを平らげると、赤鬼は満足気に家を出て行きました。しかし、腹がずつなく歩くのが辛くて仕方ありません。赤鬼は腹をさすりながら川辺に行くと近くに木陰を見つけました。青々とした芝も生えているので、まっすぐそこへ向かいました。ふわふわの芝の上に寝そべり瞼を閉じると、いつの間にか深い眠りに落ちていきました。


 それから――間もなくしてお母さんが帰ってきました。家の中を見て驚き、声にならない悲鳴を上げます。元気な子ども達の姿はどこにも無く、赤黒い色がそこかしこと塗り手繰たぐられています。ところどころに子ども達だったモノが落ちていました。お母さんはその場に崩れるや否や、大きな声で泣きました。

 その時です。ガタンと箪笥の中から音がしました。


「おっかさん、オイラだよ」


 慌てて箪笥に駆け寄り、ほどなくして中から一番下の子どもを引っ張り出しました。お母さんは背負っていた籠その場に捨てると、わっと生き残った子どもを力いっぱい抱きしめます。頬を摺り寄せ、全身でわが子を感じます。何があったのかと聞き、そうして初めて赤鬼がやって来たことを知りました。子どもは話しながら震え、止め処なく涙を流します。

話を聞き終えたお母さんは静かに立ち上がりました。一度、外に出て行きましたが、すぐに戻ってきました。手には、お父さんの形見であるギラギラと光る鉈を持っています。


「ぼうや、みんなの仇を討ちに行きましょう」


 お母さんは透き通る声で言いました。冷たく放たれたその言葉に、子どもは泣くのを止め、ゆっくりと頭を縦に振ります。お母さんと子どもは手を繋ぎ、赤鬼を探し始めました。

 少し歩くと、川辺からグーグーという大きないびきが聞こえてくるではありませんか。音を立てないよう、二人は抜き足差し足で音のする方に忍び寄ります。案の定、木陰に赤鬼が仰向けで眠っていました。

 お母さんは赤鬼の頭元に立つと、冷酷な瞳で見下ろしました。

 そのまま何も言わず鉈を両手で持ち、天高く振り上げます。

 気配を感じたのか、ぱちっと赤鬼は目を覚ましました。わっと驚くと同時に、お母さんは鉈を振り下ろしました。避ける暇も無く赤鬼の頭は真っ二つに割れてしまいました。脳髄が飛び散り、お母さんの顔に青色の返り血が掛かります。赤鬼はこの一撃で絶命しました。傍で見守っていた子どもは身を震わせて眺めています。

 お母さんは再び鉈を持ち直すと、膨れ上がった腹の方へ足を薦めました。膝を折ると鉈で器用に切開し始めます。腹を割ると、鉈を置いて胃の中に手を入れました。青い血に混じり、食べられた子ども達の肉片を一つ一つ取り出していきます。一番下の子は見るに耐えかね、手のひらで口を押さえ俯きました。

 頭、胴体、長い手足・・・・、脳か内臓かの分別が付かないほど複雑に絡み合った臓物、目玉、鼻、爪――。お母さんは一つ一つ胃の中から出し終えると、一番下の子を呼ぶなり優しく微笑みました。


「さあぼうや、手伝って。みんなをお家に連れて帰りましょう」

「連れて帰って、どうするの……?」

「傷口を縫ってあげるのさ。こんな姿じゃ、痛くて可哀相だろう?」


 お母さんは、お天道様に負けないくらい美しい笑みを浮かべていました。


 むかしむかしとある山の中に小さな木造作りのお家がありました。そこにはお母さんと子ども達が住んでいます。数日前、六人の子どもが赤鬼に無残に食べられてしまいましが、お母さんのおかげで無事・・に助けられ、平穏な生活を送っています。

 ある日のことです。草鞋も数ができ、お母さんはいつものように麓へ降りると言いました。


「おっかさんが麓に行っている間、留守番を頼んだよ。最近このあたりの山に赤い化け物・・・・・が出るという噂が流れているから、決して誰も家に入れてはいけないよ。その化け物は村の娘からたくさんの生き血を搾り取ったり、酒を奪ったりするらしい。もちろん、人間も喰らうそうだからね」


 一番下の子はただただ俯くばかりでした。他の子達・・・・は煎餅布団に横たわったまま、はえがたくさんたかっているにも関わらず身動き一つしません。お母さんは子ども達を見るとにこりと微笑み、留守を頼んだよと言い残すと、草鞋がたくさん入った籠を背負って出かけて行きました。

 戸が閉まると家の中は薄暗くなります。一番下の子はちらりと布団の方に視線をやりました。

 布団の中に居る人型をした真っ赤な肉の塊は、天井に顔を向けながら、キシッと気味悪い小さな声を出して笑いました――。

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