恋をするのに理由はいらない。
相手のことが知りたくて、相手の役に立ちたくて。
でも、誰も彼もが自分の価値観の物差しでしか相手のことを測れない。
どんなに強く想っても、ときに伝わらないこともある。
そんな恋のもどかしさと痛々しさを、作者は葉太と桜子の出会いに託して私たちに語りかけます。
そう、これは、そんなにも深いテーマを持った物語。
けして……笑わせようなんてしていませんっ! (嘘)
是非一切の先入観を排除して、綺麗な心で読んでください。
ゆあん様企画、『筆致は物語を超えるか』第3弾参加作品。
第2弾のヒロイン陽子もカメオ出演しています。
本作を読んだらあなたもきっと、水族館にンクァックァ!
こちらは先生が生徒の悩みにこたえるという共通プロットから執筆する企画の参加作なのですが、本作は少々特殊な経緯によって生まれました。ひとことでいうなら『無茶ぶり』ですね。
その結果が、もう、ほんとすごいのです。しっかり読ませる、ほのぼのコミカルなハートウォーミングストーリーに仕上げられたこの手腕。筆力が高いからこそ成立した物語。全力で拍手をおくりたいです。素晴らしい。
ちなみに、興味のある方は前回の筆致企画でふづきさんが書かれている『海が太陽のきらりPP』を合わせて読んでみてください。葉桜PPが誕生した経緯のいったんがわかるかもしれません。