広げよう、パレットに物語という色を

この短編集を端的に表すならパレットに並べられた多色な色と表せる。
並べられた色の色はどれも違う。基本的に小説の書き手が同じだとある程度書き方に癖がついていて同じような雰囲気を感じ取ることがある。この作品の素晴らしいところはそんな作品の癖というものがなく、一つ一つの個性がまた異なっているということにある。
1話は早くて2、3分で読めてしまう短編集だ。電車通学などの間に読んでみて欲しい。

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