概要
私は最後まで「彼女」でいたいの
私の彼氏のサトルは病弱だ。今日も病院のベッドで眠っている。もうすぐサトルは…‥。それでも最後まで私は「彼女」でいたい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!才気溢れる心理描写、儚い命の灯が消えないように抱きかかえる強き愛
読み合い企画から拝見いたしました。コメントを付けさせてください。評論家気どりでアドバイスをしている箇所などありますが、ただの高校生のいうことですから聞き流す程度にお願いします笑
この作品の良いところは何といっても主人公セツナの心理描写、ひいては彼女の目を通して映る風景描写の巧みさにある、と思います。冒頭、サトルの肌を「陶器のよう」と比喩するのは、脆く美しい彼をうまくとらえた見事な比喩です。
同じく冒頭ですが、
「ベンチの脇には大きな窓がついていたが薄いレースのカーテンがなにかからここを隠すように閉められていた。」
とあります。名文だと思います。この描写は「外界からの遮断」を意識させ…続きを読む