主人公美愛ちゃんは、どこにでも居るような恋に夢見る女の子。しかし、その「どこにでも居る」ようでどこにでも居ない彼女は、周囲の人間関係に惑わされ自信を無くしていきます。その様子は、見ていて心が締め付けられる感覚になりました。
私が主人公なら、周囲の人をたくさん責めたでしょう。しかし、美愛ちゃんは健気にその状況を受け入れて懸命に生きようとします。
人を好きになる素晴らしさ、そして、絶望がこの作品には詰まっています。
こんなに、主人公だけを応援したくなる作品がいままであったでしょうか?
すっきりざまあラストではありませんが、それがリアルさを引き立てます。最後、美愛ちゃんがする決断は応援したくなるものでした。
大人な恋愛を味わいたい人は、ぜひ読んでください!後悔はさせません。