切りとった景色と移りゆく四季の中で

 自称不良教師の秋田と、不自由な環境に身を置いている生徒の桜子。ある春の休日、二人は桜の木の下で出会う。秋田は写真、桜子はスケッチ。趣味を通じて静かな交流を重ねていく二人だったが――。

 写真とスケッチ。切りとった景色と移りゆく四季。そして『色』の描写がとても印象的。切なくもあたたかい、未来を感じるラストも素敵でした。

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