チアキ ~僕にください。世界で一番尊いものを~

本作の主人公。


■ 精神世界のチアキ


野球好きなごく普通の学生。趣味は倹約。17歳。

両親は五年前に事故死している。ハイネのことを兄と呼ばずに呼び捨て。


ハイネの影響あって、異常なものをすんなりと受け入れてしまうところがある。時折ひねくれていたりズレていたり歪んだことを平気で口にする。変なところで冷めている。


最近の悩みは、ハイネがチアキのことを「ちーちゃん」と呼ぶために、ハイネの同級生から女の子と思われていること。


基本的に食わず嫌いは許さない主義。

また、ニンジンが嫌いなアスカとセラになんとしてでもニンジンを食べさせようと、ありとあらゆる手段を試す謎の執念を持つ。最終的にはニンジンをミキサーでジュースにしてシフォンケーキに混ぜ込むことで勝利した。その攻防戦はハイネが面白おかしく記録している。


「人が作った料理は文句を言わずに食べる」・「文句があるなら自分で作れ」を信条としているため、嫌いなものが出ると文句を言ったり残そうとしたりするアスカと対立して火花を散らすことがある。

優柔不断で即断即決ができず、悩み始めると軽く一時間は黙考する。真剣な顔でどうでもいいことを悩む。その横顔は一部の女子に人気。

ただし、人の意見に乗っかる時は特に考えない模様。


「安くて速い」をモットーに、一般人では到底扱いきれない〈事象連携リトティス〉(設定・魔法参照:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895387242)の技術を編み出した。一種の天才肌だが、成績は並み。


※1) 〈事象連携リトティス〉の技術をチアキが編み出した時、ハイネは「腐ってても〈チアキ〉だから」と言っている(=現実世界の〈チアキ〉が科学者であることを暗に促す台詞)


綺麗事が鼻につき、事あるごとに「あなたが嫌いだ」と連発するアスカのこが苦手。顔を合わせれば喧嘩するというわけではなく、一々突っかかってくるアスカに苦手意識や鬱陶しさのようなものを感じている。

その一方で、たまに「好き」とも言われるため、彼女に振りまわされてもいる。


ハイネに対しては、アスカと同様に時折うっとうしいと思う時もあるが、なんだかんだで関係は良好。

セラは大人しくて手間のかからない良い子。三人の中で一番好感を抱いている。


世界の真実を知った後、失意し、やさぐれてアスカもハイネも〈チアキ〉も自分のことも全部嫌いになるも、セラに励まされ、そのひたむきさとアスカとは違う種類の前向きさに救われ、クレイドル・システムを終了させることを決意する。

アスカと共に終層でハイネと決着をつけ、その後セラの正体を知り、揺らぎそうになるも、それでもクレイドル・システムを終了させることを選ぶ。

「チアキが好き」なためにチアキと一緒にいられなくなることを嫌だと泣き叫ぶセラに対し「大嫌い」と言い放ち、「チアキが好き」なセラの気持ちを「チアキが嫌い」に変えようとした。

(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388980


好きであるがゆえに別れが辛いのなら、嫌いになってしまえばいいという彼なりの優しさのつもりだったのだが、アスカには「最低」と言われている。また、これにはハイネも同意見で「性格悪すぎ」と言われた。

(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895389001


クレイドル・システムの終了と共に現実世界に返り、アスカと同じように、精神世界で起きた自分の記憶を引き継いだ。


※2) チアキのみ、記憶の引き継ぐように設定したのは、現実世界に戻ることを決意した時の気持ち(希望)を忘れないようにするため。


■ 現実世界のチアキ 20歳


本名、智空チアキ


ほぼ性格はチアキと変わらない。優柔不断さに拍車がかかり、正常な判断力を失うとやや極端な方向へ思考が走る。

良くも悪くも人の負の感情に影響されやすく、また自らも先行きや将来に対して暗雲めいたものを抱いていた。科学者として希望を抱く自分と、ただのチアキとして絶望したくなる自分の狭間で揺れ、また様々な人々から鬱屈とした気持ちを受け止め続けたために、精神的に不安定になる。

 

クレイドル・システムの終了と共に戻ってきた後、エミリアにセラとアスカについて説明を求め、最後にアスカ(=アンジェラ)と再会。

(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895389019


【作者ざっくり所感】


本作の主人公にしてある意味、黒幕ラスボス

審判に公平を期す仕組みや、万が一を想定して外側からもクレイドル・システムを終了させる保険を加える頭はあったくせして、どうして、現実世界に戻ってきた時に〈エマヌエルの天使と悪魔〉を失う事で、自分が精神的な痛手を食らうことを予見してなかったのかと問われれば、本当に自分が現実世界に戻ってくるとは思っていなかったからと思われる。審判を始めた時点で〈チアキ〉の気持ちは、どちらかといえば、疲れたからこのままずっと眠っていたい、という気持ちだったのかもしれない。


だが、百万人の命を賭けたゲームを勝手に始める辺り、アンジェラいわく「何様のつもりだ、あなたは」らしいので、こちらも匙加減を間違えると激しく嫌悪される可能性がある。


結論、主人公含めて全員、匙加減が必要な要取扱注意人物(おーい)


ハイネに「ちーちゃん」と呼ばせることが、作者の中で主人公の名前よりも先に決定したために、頭文字は「ち」と決めていた(いらない余談)


【語源由来】


「空っぽの智慧(=役に立たない知識)」あるいは「空からの智慧(=天の知恵)」の二種類の意味から。なお、苗字は未だ決まっていない(爆)


主人公だというのに(エミリアを除いて) 一 番 、 解 説 文 字 数 が 少 な い (叫)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る