コンテンツ向け企画書で抑えておきたい要素!

「コンテンツ向け企画書で抑えておきたい要素!」について、質問形式で回答してみたもの ↓


※ 回答というよりは、こういうものを提供したい(楽しんでもらいたい)という願いのようなものであると同時に、作者である私の言い訳のようになりますこと、あらかじめご了承いただければと思います。

また、作品で意識したことや構想の上で懸念したり危惧したりしたことについても記載してあります。


(1)ターゲット:この作品を求めているお客さんはどんな人達?


年齢という意味でしたら、十代半ばから二十代半ばぐらいを意識しました。


嘘や偽善や建前を嫌う、もしくはその単語に反応する人々。

嘘も方便という言葉をしかたがないと心のどこかで諦めながら、それでも嫌悪感を捨て切れず、そういうものを割り切れない人。

金で魔法が使えるという設定を「現実なんて現金なもんだよな」と皮肉りながらもある程度、受け止められる子供たちや若者。


その一方で、精神世界の魔法の設定を「夢も希望もへったくれもない」と思われる方には受け入れにくい設定なのでは、と思っています。

純粋な方や、物語の中に夢を見たい、もしくはそういう皮肉な要素が絡む内容を苦手とする方から敬遠されるかもしれないと思いながら作っていました。


また、本作は主人公である〈チアキ〉がとらえようによってはたいへん身勝手(作者談)な神様ポジションにいるため、〈チアキ〉に嫌悪感を抱き、ひいてはその嫌悪感が精神世界のチアキに飛び火した場合、読むのが嫌になる人もいるのでは、と危惧を抱いています。

これは他のキャラについても同様で、正義感の塊みたいなアスカや、捻くれているハイネ、純粋な子供であるセラもそれぞれ性格的に忌避されかねない地雷のようなものを抱えているところがあると思っているため、作者としての希望読者年齢(十代半ばから二十代半ば)が楽しんでいただけるキャラクターと一致していない場合、キャラクターの根本的な見直しが必要とも考えています。


(2)ニーズ:ターゲットのお客さんはどんなものを“強く”求めている?


① ストレスフリー(爽快感)


ほぼ優劣も差もない精神世界の魔法の仕組みは、(作者として)面白みに欠けるなと思い、チアキに〈事象連携リトティス〉のスキルを与えました(参照:)

それが図らずとも、読者が求めるストレスフリー(極端な言い方になりますが、圧倒的な力で敵をねじ伏せるなど)の要素に繋がれば、と思っています。

そのためには、チアキたちが何かかしらの事件に遭遇して問題を解決するという展開を入れる必要がある思っています。可能であれば組み込みたいです。

他にも「夢も希望もへったくれもない」精神世界の魔法に面白い設定を加えて――アスカとハイネに必殺技のようなものを与える等、個性を加えることで――読者が楽しめるような「金で魔法が使える世界」にしたいとも思います。



(3)概要:ニーズに対してどんな企画を提供する?


ニーズに通じる話な上に、やや極端な言い方になりますが、提供したいと思っているものは下記の通りになります。


・偽物とか嘘とかが大嫌いVS本物とか真実とかが大嫌い

・破滅願望VS救済願望(生存本能)

・その狭間で揺れるチアキの葛藤。

・世界の真実と〈エマヌエルの天使と悪魔〉の存在などを知って、ぐれるチアキ。

・そんなチアキを励まし、支えるセラ

・苦悩の末にアスカを選ぶチアキ


という極端で漠然としていて重くなりがちな内容を、


・「金がないと魔法が使えない世界」に徹底的に突っ込みを入れるチアキのコメディ要素。

・チアキが〈事象連携リトティス〉――という名のストレスフリー要素――をもって、ハイネやアスカと協力して何か事件を爽快痛快に解決する。

・疑似家族のような共同生活を始める四人のほのぼのとした日常。


等々を間にはさんで物語の重さを緩和しつつ、読んだ人が楽しめるようなバランスの良い物語になれば、と思っています。

現時点での構想はハイネとセラがいなくなる構想ですので、やや重たいかもしれません。

また、序盤から中盤にかけて、重くなりがちなものを皮肉と風刺を含んだ軽いコメディ調で絡めていきたいと思いました。


アスカとハイネがチアキを間に挟んで徹底的に対立(口論?)する、ギャグも入れたいと思います。


(4)コンセプト:概要を一言で言い表すとどんな感じ?


「神様でもなんでもない少年が始める最初で最後のゲーム」

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エンドレスエンド ~終わらない物語の終わり~ 久遠悠 @alshert

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