桜と葉桜、名前、公園のブランコ、そういう小道具が上手く効いています。はっとするような冒頭から、ジェットコースターのようにぐんぐん物語に引っ張ってもらいました。その理由の一つに、ヒロインの桜子の魅力もありますが、リズミカルな会話やスパッとキレの良い描写によるものでもあります。桜子と葉太、二人がどうなるのか、ラストまで見届けてほしいです。
ほんのりラブコメ風味の空気感と、かわいい言葉のセンスとリズム。先生と生徒、ふたりの会話も楽しい詩的な物語です。春らしい、やさしい読後感でした。
自然で、それでいてきちんと物語を進行させていく台詞を過不足なく書くことは、なかなかに難しいものだと思います。この作品は女子高生と男性教師の会話が実に軽妙でユーモアがあり、見事の一言に尽きます。好感度大の短編です。
すうーっ、と読めるユーモラスなほんのりラブコメ物語。 重いテーマとか一切ありません。 いや、ふたりとも悩んではいるんだろうけれど、この文章はその雰囲気を表現していません。 だが、それが良い! じゃれ合う二匹の子猫を眺めるように、ふたりの物語をあたたかく見守っていけば、幸せ駅まで自然に辿り着けます🚉 この桜子ちゃんは、ちょっとギャル入っちゃっていますけれど、ここまで拝読してきた中で、一番お莫迦で一番可愛い♡ 一読如何ですか? すうーっ、と癒やされますよ?
かわいいかわいい桜子と、ちょっとドジだけどやさしい秋田先生とのあれやこれやのシーンがうふふv なのです(R指定ではありませんよ)。なんどでも繰り返し楽しめる、詩的なお話です。