応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

    企画から来ました、失礼します。

    冒頭の葉太独自の観察眼から話に引き込まれました。
    取り方によってはいろいろな見解ができる作品ではないでしょうか。

    圧倒的な語彙に飲み込まれました。生物教師らしい見解も面白いなぁと興味深く読ませていただきました。
    しかし、30代後半の葉太が感じられなかったんですよね……彼女たちに翻弄されて時間が過ぎたのか、と考えておりました。
    うん、でも理系男子(私は理系クラスでした)って人間関係の野暮ったかったり、人間の感情を生物学的に見ようとするよな、と考えると自然かもしれません。
    いろいろと考えさせられました。
    長文、失礼しました。

    作者からの返信

    桜子が葉太の言葉に発言者の意図と異なる意味を見出したように、一つの作品には読者の数だけ物語があるのかもしれません。私の書いた作品からたくさんの物語が生まれると嬉しいです。

    かこさんのご指摘に色々と考えさせられました。私の葉太、どうしてこんなんなのかなぁ、と。
    理系男子だからなのか(ちなみに理系女子も人間関係がさっぱりしていると思います)、教員と言う職業のせいか(気持ちが若い人が多いですよね)、二人の女性に翻弄されたせいなのか(しつこいくらいに後悔しています)……。
    年齢と言うのも一筋縄ではいきませんね……。

    私も色々と考えさせていただきました。
    素敵なコメント、ありがとうございました。

  • 企画から参りました。
    豊富な語彙から、圧倒的な描写力でなぎ倒されそうになりました(笑)
    この剣のある桜子のキャラがいいですね。他を排除しても構わない、ひとりでも生きていけるそう思い込む思春期の痛さ。
    葉太の言葉で桜子は変わったのではなく、葉太の言葉をかみ砕き自分の中にとりこめたから少し丸くなったなかなと思います。
    すいません、自分で書いていてわからなくなりました……
    おもしろいおはなし、ありがとうございました。

    作者からの返信

    桜子は若くて痛々しいですね……。誰にでもこんな時期があるものです(と、私は信じています。う、頭が……!)

    言葉は受け手によって意味が変わってしまうことがあります。「頑張れ!」と言われて「おし、頑張るぞ!」となるか「こんなに頑張ってるのにまだ足りないのですね(´;ω;`)ウッ…」となるか……。発した側の意図を汲む努力は最大限するべきなのですけれど、言葉を解釈するのはやはり受け手です。葉太の言葉は桜子の中で独り歩きしていますね……。どんな言葉が誰にどんな風に響くか、解らないものです。
    そんなようなことを書こうと試みた物語でした。

    最後までお読みくださって、ありがとうございました。

  • 大丈夫! マイナスエビデンスも立派な研究成果ですからっ!!(そこ?)

    このラストも気持ちがいいです。この二人、研究室で冷ややかにずーっと話していそう。周りから見たら冷ややかなのに、絶対楽しんでますよね。

    登場人物が興味深くて面白かったです。特に最終回は桜子の調子を夢中で追ってしまいました。

    作者からの返信

    おお、流石は蜜柑桜さん、研究のことを解っていらっしゃる! とは言えやはりマイナスエビデンスは華々しい研究成果にはなり難いですからね……。桜子はむくれています。

    桜子と准教授は仲良しでしょうね、間違いなく。傍からは嫌味の応酬にしか見えないコミュニケーションになりそうですが(;^ω^)

    レビューまで下さってありがとうございました!作者は普通に期待を下回って来る人間ですが!

    桜子を気に入っていただけて良かったです。

  • やはりふづきさんの作品は重厚です。書物を手に取る落ち着いた気持ちでなくては。
    こうした桜子は読了済みの桜子にはなかったですね

    作者からの返信

    皆さま色々な桜子を書いてらっしゃいますよね……。
    無理のない読書をなさってくださいね!


  • 編集済

    「きらり」の時よりも、やや軽くなったのかな、というバランスでしたが、相変わらずの細やかで重みのあるスタイルで、流石だなあ、と思いました。桜子のキャラを楽しんで書いてらっしゃるなあ、というのを感じられて良かったです。

    ただ、語り手である葉太がお話の最初と最後までまったく成長も変化も無いためカタルシスが無く、さらに、ひっくるめると「葉太バーカ」とあげつらってそれを笑ってください、というような感が強くて、強みである丁寧な筆致が桜子の諦念ややるせない怒りというよりは、葉太への嫌味の要素が強く滲んでしまい、ちょっと人を選ぶのかな、と思いました。

    追記:
    いわゆる王道的な見せ方にするのであれば、桜子視点にすればヌケが良くなるのでしょうね。あるいは、群像劇のようにするか。
    葉太視点にして「置いて行かれるお話」にするのは面白いと思います(実は、私のお話もそうです)。ただ、うまく言葉にできませんが、置いて行かれすぎでキツいなあ、と感じたのです。完全に好みの話なのです。
    でも、そう感じさせること自体が、筆致のなせる業なのでしょうね。

    作者からの返信

    吉岡梅さま
    きらりの時は少し描写に偏り過ぎたので、反省しまして……。
    桜子は書いていて楽しかったです。彼女のおかげでいい感じに描写が緩みました。

    葉太は最初から最後まで全く成長がなく、どころか重荷を追加で背負い込んでむしろ後退している感すらあります。彼が成長するとしたら、重荷を全部降ろした最終話以降でしょうね。変化を嫌がった桜子が見事に成長し、変化を促した葉太には作中で変化も成長もない、というのもけっこう面白いかな、と個人的には思います。
    王道の成長物語ではなく、間違いを重ねる人間の苦悩を描く物語。確かに人を選ぶでしょうね……汗

    読んで下さってありがとうございました!

  • なるほどこういう展開なのですね。ふむふむー。
    生物学的なところはふづきさんならではで、なかなか書けないだろうなぁと感嘆します。

    作者からの返信

    様々な専門分野や得意分野を活かして同じ物語を書く筆致企画、本当に面白いですよね。展開も千差万別です。
    私の場合は、生物ですね!

  • やっときました、ふづきさんのところへ。ゆっくり読みになりますがご容赦を。

    圧巻して見上げる素晴らしい文体ですよね。語彙も多くて、文学というのがふさわしい。自分が文章書いててごめんなさいという気持ちになります。
    精緻です。

    作者からの返信

    わああ、蜜柑桜さん、いらっしゃいませ!(先を越されてしまったぁ!)

    いやいや、まだ拝読しに行っていませんが、きらりや兄妹ファンタジーを思えば蜜柑桜さんの短編への期待値は高まるばかり……。何が「ごめんなさい」なのやら!

    私も基本的にゆっくり読み&のろのろ感想なのです。
    のんびりやりましょう(*´ω`)

  • こんにちは、企画から参りました。
    これはまた一風違った葉桜ですね!
    話の運び方もそうですけど、密度の高い文章といいますか、きらりの光る表現が素晴らしいです。あぁ、「小説」を読んでるなぁと思うことができる、真似できない作品だと感じました。
    全体的に抑えめな物語に感じるのですが、ある意味での桜子の生き方を変えた秋田の言葉というのは、やっぱり人間は他者と関わってこそ「人間」なのだ、他者と関わってこそ人間は「熱く」生きることができるっていうメッセージを受けとりました。見当違いなら申し訳ないのですが、同じようなタイプの人間というのは、惹かれ合ってお互いを変えられるってことなのでしょうか。
    いやぁ、深い。文章力が高すぎてきっと真似できないでしょうけど、大変勉強になるお話で、とても面白かったです!

    作者からの返信

    藪坂さま

    お褒め頂いて表情が緩んでおります!

    人間というのは高度な社会性を武器として発展してきた生物であると思います。桜子のように他者と関わるのを厭う個体も、結局のところ人とつながりを持たずに生きることはできません。彼女の生き方は人類の生存戦略からは外れていて、教師としてはそれを正さなければならないのでしょう(もっとも、葉太が教師として桜子に言葉をかけたかは微妙なところですが)。

    本作から深いメッセージを受け取って下さり、作者冥利に尽きます。
    ありがとうございました。

  • こんにちは。いいの すけこです。

    豊かな表現力、圧倒的な描写。ひたすら文章レベルの高さに感服です。

    読み手の心をひっかくような作品ですね。葉太先生じゃないけど、少し苦いものが残るような。後味はいいのに苦味が残る、不思議な印象の作品です。こんな印象を持つのは私だけかな?と思わなくもないので、読んだ人ごとに様々な受け取りかたがありそうです。

    素敵な作品でした!

    作者からの返信

    いいのすけこ様、ご感想ありがとうございます。嬉しくてニヤニヤしております。

    作品を読んで何を感じるかはもちろん人それぞれなのですけれども、作者としては本作は少なくともスッキリ系の味にはならないのではないかと考えています。
    すっきりする作品というのは「負けるな、頑張れ!」と葉太が桜子に熱いエールを送り、それを正面から受け取った桜子が奮起して自分の自分らしさを周囲に認めさせ、一人弁当をしながら勝利のポーズを決めるような、抑圧を打ち破る物語だと思うのです。一方で本作は「お前の負けだよ」と葉太が桜子を諭し、桜子は「負けるが勝ち!」とメッセージを前向きに捉えて、抑圧の下でうまく立ち回るようになりました……という内容ですからね。苦みが強いのは確かだと思います。
    桜の味だったらいいな、なんて、今思いました(どんな味だろう?)。

    最後まで読んで下さってありがとうございました!

  • どうなるのかと思っていたら、こういうラストですか!!
    面白いです。たじたじ葉太とニヒル女子二人(笑)
    実は読んでいて葉太があまり好きになれずにいたのですが、オチで「ああっ、やっぱりこういう役回りだったのか」と。最後まで読むと面白さが弾けるんですが、最初から数話はややモヤモヤするかもですね。描写の上手さで引っ張られるんですけど。
    しかし安定した文章力、おっとくる比喩など、素敵です。

    作者からの返信

    葉太先生、たじたじっぷりに定評がありますね……!

    葉太は実にダメな奴で、生徒にこれっぽっちも向き合うことができていなかった……のですが、生徒が自動的に成長してしまいました。
    前半は基本的に葉太がうじうじしているだけですから、モヤモヤも溜まりますよね。桜子がもう少しおしゃべりしてくれたら前半も面白かったのでしょうけど……。

    文章で引っ張っていられたなら幸いでした!

    読んでくださり、お星さままで下さって、ありがとうございました。

  • >葉太の眼球に忌憚のない軽蔑を叩き込んだ。

    ここカッコいいですね! 他もさすがの表現力。桜子のキャラもまた良いですねぇ。
    むしろ先生のほうが厄介そうに見えますが……さて、どうなるのでしょう。

    作者からの返信

    竹神チエさま
    読みに来てくださってありがとうございます。
    世を拗ねた桜子です。

    桜子が割と強烈な個性を放つ中、葉太の方に着目するとはお目が高いです。この葉太は……はい(言葉を濁す)

    彼もかなり変わった人です。

  • 面白かったです~。

    これはまた斬新ですね。
    葉太の言葉を自分の解釈で捉えて、糧にする。
    どこまでも強い女。
    そして、葉太先生のヘタレっぷりも群を抜いてる(笑)
    ラストシーンの後で二人の女からいぢめられる葉太の姿が目に浮かびます。

    最後まで言葉の選び方が丁寧で素敵でした。

    作者からの返信

    言葉が曲がって伝わると大抵はマイナスの方向に事態が動くと思いますが、桜子は奇跡的にプラスに動いてくれました(捉え方自体はかなり黒いけれど)。
    実は桜子よりも葉太の方がよほどコミュ障なのでは?と作者は思っています。
    こんな葉太先生がパワフルな女性二人に挟まれたら……当然虐められますよねえ。

    最後まで読んで下さってありがとうございました。

  • 桜子ちゃん。君は今自分の黒歴史を作ってる。
    間違いなく大人になってから自分の発言を後悔する。
    ソースはわ・た・し


    脱字報告です。
    「あの瞬間の彼女の輝きは逃れようもないまでに葉太を捕ら(え)た」

    作者からの返信

    ふふふ……高校生の頃の発言なんて思い返すと死にたくなるものばかりですよ! 若さというのは恐ろしいですね。

    脱字報告ありがとうございます! さっそく直しておきます。


  • 編集済

    企画から参りました。

    写実的な描写と独特の比喩表現がいい具合に世界観を作ってると思います。
    最後のセリフもズキュンと来ますね。

    ご指摘なんですが、とりあえずお二つ。

    みなさま気になってるらしい『些末な問題児』。
    私も気になったんですけど、おそらく単語の問題よりは文章中のリズム感が悪いのかな、と愚考しました。
    私だったら、

    目下のところ最大の問題児だった。この些末な問題児は――

    とするかな、と思います。
    ワンクッション置くことで違和感が薄らぐ気がします。
    気が、するような、感じがします……。気のせいかもしれませんが。


    そして、すみません。これは非常にマニアックな突っ込みなので捨て置いて頂いても構わないんですが、『蝸牛が身震いする』。
    人間の耳の構造では、振動によって音を伝えるのは鼓膜から耳小骨までの中耳の役割であって、蝸牛は音の振動を電気信号に変換する感音系の器官です。
    確かに言葉としてのインパクトは蝸牛のほうが強いんですけど、震えるのは鼓膜とツチ骨アブミ骨キヌタ骨です。
    『身震いする』という慣用句を使うのであればなおさら、いわばただのアンプが内面的な描写の主語になっていることに違和感があります。

    ただ!
    ホントすみません。自分で書いててもマニアックすぎてちょっと気持ち悪いです。
    もしよっぽど言葉の整合性を追求するお気持ちがあれば参考になさってください(勿論私の考えが的外れである可能性も込みで)。

    続きも楽しみに読ませていただきます。

    作者からの返信

    lagerさま、お返事遅くなってしまい申し訳ありません。
    最後のセリフを言われたら、話しかけたことを後悔しますよね。ちょっとクラスに馴染んでないだけかと思いきや……。

    些細なようで些細じゃない問題児問題……!皆さん、魅力的な案を次々と出して下さいますね!
    確かにたった二音入るだけで滑らかになるかもしれません。ありがとうございます、検討してみます!

    そしてカタツムリ君ですね。一応大学で生物学を専攻した身なので、その辺のマニアックさはフォローできます(むしろアンプが何か解らない人です (;''∀''))。
    確か、耳小骨で増幅した振動を蝸牛管内のリンパ液に伝えて、その振動の刺激が電気信号に変換されるんだったような……。言われてみれば確かに蝸牛そのものは振動しませんね!でも中身が揺れているからまあいいか、な?
    内面を示す文の主語がカタツムリになってしまいますが、ご愛敬ということでお願いします。

    丁寧なご指摘ありがとうございました。

  • いやあ。凄い。
    結局言葉って受け手側のアンテナの問題なんだなという話でした。
    発話者が単に過去の思い出をなぞっているだけでも、そこに何かを感じることができれば人は変わるんですね。

    これだけ強烈な桜子なのに、妙に存在感が薄い。
    ラストシーンのために葉太と彼女の話になってる印象です。

    作者からの返信

    言葉というのは発信者の意図通りに伝わるとは限らないのですよね……。そこが面白くて、怖いところです。

    桜子の存在感を「彼女」に食われてしまったのは、さもありなん……なにしろ、葉太はずっと桜子と「彼女」を重ね続けていたのですから。身も蓋もなく言えば、これは葉太が桜子を通じて「(自分の中の)彼女」に語りかける物語です。

    こんな教師のこんな言葉で桜子はちゃんと変わったわけです。まさしく言葉は受け手のアンテナ次第、なのでした。

    コメントとお星さまをありがとうございました!
    本作のメッセージをビシ!と示していただけて、とても嬉しかったです。

  • 描写のシャワーが心地いいです。
    まさに物語を読んでる気分。

    他の方も書いてますが「些細な問題児」は私も引っ掛かりました。
    「些細な問題」はしっくりくるのに日本語って面白いですね。端的な形容詞が思いつかないなあ。意図は分かるんですけどね。

    いっそのこと比喩でどうでしょう?
    「喉に刺さった小骨のような問題児」とか。うーん。違うな

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!

    日本語ってムツカシイですね……!一語一音が加わっただけだと言うのに、賛否両論の巷に(大袈裟)……!

    比喩か……。ここで葉桜に関係した比喩がパッと出れば、すごくカッコイイのですが!
    む、難しいですね( ゚д゚)


  • 編集済

    物語には作者が伝えたいものがあるのかもしれない。しかし、読者が何を思い何を感じるのかまでは作者にはわからない。ですよね?
    私は私なりの解釈でこの物語を読ませて頂きました。その私の解釈は、たとえふづき様が違うと言っても、私の中では正しい事だと思っておきます。

    桜子は、桜の花が無駄なものだとは思いたくなかったのではないかなぁ、と。確かに生殖器官はなく、約二週間咲いて散るだけのものでしかないけれども、桜を形作るのに必要なものだと思っていた。
    桜子のどこまでが本当でどこまでが作られたものなのかはわかりません。うまく立ち回った桜子も、作られた桜子だったのでしょう。そのすべてが桜子であり、どんな形であっても桜は桜であるのではないでしょうか?
    必要であっても必要でなくても。
    なんて、桜子のセリフから考えてしまいましたとさ(笑

    >「花に特異的に存在していたので、当然花の形成に関わっていると思ったのですが、これがどうも違うようで……。仮説が外れてしまったので、修士論文は酷いものでした」

    この仮説は、桜子の願望なのではないかなぁ……

    作者からの返信

    作品は世に出した時点で作者の手を離れるそうです。読み手の数だけ物語があるのでしょうね……。

    えーきち様の解釈に作者も同意します。

    世の中には様々なものの見方があって、同じ現象でも観測者側の事情で違うものになってしまったりします。そうした考えをこの物語に込めて、えーきち様が見事にキャッチして下さって嬉しく思います。

    「この因子、花だけにあるし花を咲かせるためのものなんぢゃ?」
    「残念、ハズレー!」
    研究って、割とこんなもんです…(・_・;
    桜子は今後も「意味ありげに存在するのに何をしてるか分からない物質」に振り回されることでしょう。
    桜子、頑張れ……!

    この物語に深く付き合って下さってありがとうございます。星とレビューも!ありがとうございました。

  • 言ったね、正論。
    しかし、それは本当に正論なんだろうか?
    これって愛する側の問題なのではないかなぁと思ったり。
    葉太は愛せなかった訳だ。

    作者からの返信

    正論ではない、と思いますね、これは。
    葉太もまた桜子を自分の理解できる範囲に収めようとしています。ヒドいエゴですよ!
    全く、困った教師です。

  • さ、て……この桜子に対して、教師の正論は通じるのだろうか?
    誰もが自分を偽っていて、そこにあるのは本当じゃなくて、それがわかっていても正論を言えるのかが見物ではあります。

    指摘と言うか、本当に細かい所なのですが、桜子の台詞って作られていますよね?
    実際にこのような話し方をする女の子はいないと思うのです。でも、それはいいです。『なのですよ』と『なんですよ』の併用は桜子の心理の相違の現れなのか、それとも表記のブレなのか、判断がつきづらかったもので。
    私的感想としてはブレではなく『なんですよ』が桜子で『なのですよ』が作られた桜子なのかなぁ、と。

    作者からの返信

    こんな話し方をする女の子がいたらお目にかかりた……くないですね!
    丁寧さは心の距離感と非常に強く結びついたものです。桜子、遠いですね。そのくせやたらに攻撃的だし。

    表記のブレ、実は気付いていなかったのですが……確かに読み返すと、桜子の感情が揺れているところで「なんですよ」が出ていますね。これはアレです、無意識に私のセンスが働いたのでしょう(多分!きっと!!恐らく!!!)

  • いい! いいなあ! 胸のすくラストだ!
    完璧すぎて恐れ多いが、言葉足らずでひどい感想を垂れた自覚はある。
    どうして、この非凡さを隠して平凡に始まったのか!?
    その意図は深淵すぎてつかめない!
    だれかに迎合するためか?
    あらすじどおりにやればいいんでしょと思ったのか?
    はみ出すのを嫌ったのか?
    はみ出していいのに!
    テーマ以外のものはそぎ落としてよろしい!
    たいくつさせないで! 
    あなたの魅力に気づかせて!
    エンターテイナーなんだからさ!
    おめでとう! 完結!

    作者からの返信

    満足いただけて嬉しいです。
    深淵なる作者の意図は……単に好き勝手に描いただけなのです!
    しかしはみ出すのにビビッてしまうのは確かです。はみ出すのが平気な性格だったら、私は桜子みたいな青春を送ったでしょうに(駄目じゃん)……。

    激励のお言葉、ありがとうございます!


  • 編集済

    学術的観点には興味があります。
    そこのところと、あと……。

    >「日本全国で人々を楽しませている桜の品種、ソメイヨシノは全て挿し木で増えたクローンだ。あれほどに力を絞って咲き誇るのに、あの花は次代を繋ぐことがない。人間が鑑賞用に捻じ曲げた、歪な生命……。人のために咲き、無為に散るんだ」

    ここ! これを一番に読ませてくれたら、最初のエピソードがピリッと来たと思います。
    もー。
    本題に入るのが遅いよっ。
    この作品を見誤るところだった!
    いや、ごめんなさい🙇

    この桜子は存在感ありありで、気分がすっきりします!

    作者からの返信

    スロースターターぶりに定評のある(?)作者なのです(笑)何かと引っ張る癖があるんですよね。

    自分の生存とは無関係に、ただ綺麗なものを見るためにエネルギーを使うのが人間の特殊なところであり、残酷なところであり、豊かなところなのかなと思います。

  • >瞬交わった視線が、葉太の眼球に忌憚
    きたん
    のない軽蔑を叩き込んだ。制止する時間も気力もなかった。

    わあ! ここ大好きです! 小気味よい! 桜子好きだなあ。
    うん、わたくし、この桜子、お友達になれそうな気がする!
    考え方、まったく一緒だし!
    わかるわかるー!

    作者からの返信

    こ、この桜子とお友達に……!水木さま、お心が広いですね。
    私はたぶん、この子がクラスにいたら近付きません。考え方、全く一緒だけれども……!

    文字列から出てこない限りは大好きですけど(笑)


  • 編集済

    桜子と偶然会って口を利くまでが、たいくつです。
    描写がすばらしいのは理解できます。
    けど、必然性がないように思います。
    少し写実的なだけじゃないですか?
    スケッチを見せられても「ああうん。景色だね」ってなりますよ。わたくしもそういう絵を描いてきたから。
    父親や先生にビシバシ鞭打たれました。
    まあ、それだけ才能に見込みアリと思われていたんでしょうけれども。

    *ラストから戻ってまいりました。
    なんだか、生意気なこと言ってるね。
    作者様は気にしなくてよろしい。
    ただ、描写の多さのせいで時間が制止していて、キャラが動いていないのが不満なだけだから。
    ガキなのよ、わたくし。
    動いてるものを、追いかけたいの。

    作者からの返信

    水木レナさま
    各話へのコメント、ありがとうございます!素晴らしいレビューまで頂き、恐縮しきりです。
    全部読ませていただいているのですけれども、とりあえず一つずつ返信させていただきます。

    小説の楽しみ方は人それぞれ千差万別ですが、「他者の感性を取り込む」というのもその一つだと思うのです。水木さまと私とが同じ景色を写実的に描写したとして、恐らく同じ文章にはならないでしょう。自分と異なる着眼点に感心したり、似た観点に同調したり……。そうした文章に触れた後は、日常の着眼点が少し変わります。

    勿論、描写をバサッと切り捨てて展開のみで魅せる小説も面白く読ませていただきますけどね!
    キャラクターが魅力的だと、それだけでぐいぐい行けますしねぇ(*´ω`)

  • いいですね、純文葉桜。厚みのある描写は変わらず、だけどきらりの時のようなとっつきにくさがなくなって、スルっと物語に入っていけるように感じました。

    ニヒルな桜子とタジタジ葉太。さらに『彼女』との再会。この先の想像が広がって楽しいです。

    って、ペンギン葉桜! ふづきさん、やる気まんまん(笑)楽しみにしてます( * ´ ꒳ ` )♡︎


    あ、ちなみに、1話目の『ご入学』の『ご』は、わたしもすこし違和感がありました。あのセリフだと入学でよいかなぁ……と。

    作者からの返信

    きらりは少し尖りすぎましたからね……。固くなった描写を湯沸かし三分で戻してみました!

    「ご」問題がさらに拡大している……!消火に走ります。

    ペンギン葉桜……やるとは言いましたが、出来るかな(・_・;
    と、とりあえずチャレンジはしております。ゆあんさんに首を絞められても仕方がないものになりそうな……。

    最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。


  • 編集済

    ハァ……心地よき(笑
    私はゆうすけさんが指摘したところは逆に表現が凄いなと思って読みましたよ。特に些細な問題児。このアンバランスさよ。問題児は問題児なのですが、やってることは校則違反や法律違反ではないですからね。凄い!

    私が気になった箇所もふづき様的には拘りがあるのかもしれませんが参考までにお聞き下さい。
    葉太のセリフ、物の言い方で『ご入学』という言葉に違和感を覚えました。間違ってはいないんですけどね。その後の流れからだと『入学』でいいかなぁと思ったので。
    あと、桜子の真意がまだ見えてこないので何とも言えないのですが、『丁寧に拒絶したらしい』の言葉が引っかかりました。
    後に出てきた葉太を拒絶するシーンはいいと思います。
    拒絶は受け付けない事ですよね?
    拒否は断ること。
    「私はひとりが好きなので、今後も誘って頂かなくて結構です」と、ぶった切りを丁寧に言ったのでしたこの表記でいいと思いますが、丁寧に断ったのなら表記を変えたほうがいいかなと思いました。

    作者からの返信

    えーきち様、読みに来てくださってありがとうございます!
    何にも問題を起こしていないけど地味に周りを困らせている問題児。それが桜子さんです!誰が見ても「これだ!」と思う言葉が見つかると良いんですけどね…。語彙力補填中です…。

    ご指摘もありがとうございます。すごく参考になります!
    ご入学の「ご」って、結構気になるポイントですよね……。この言葉に「ご」付けていいの?みたいな……。日本語って難しいです。うぅん、抜くか抜かないか……(悩)
    「丁寧な拒絶」については、まさにぶった切りを丁寧に…という奴です。あまり意識的に使った表現ではないので、ご指摘いただいてよかったです。

    丁寧に読んでくださって、ありがとうございました。


  • 編集済

    ああ、面白かったです。
    最後まで「彼女」を匿名で引っ張ったのが効いてますね。
    最後の最後に現れた「彼女」と葉太のその後、知りたくなります。
    ちょっと公園に「彼女」が現れたのは都合良すぎる気もするのですが。このタイミングで偶然に現れるなら、それまでの十年間で顔を合わせる機会があっても良さそうなもんかなという気もしました。

    いずれにしてもふづきさんの葉桜相変わらず見事な筆致でした。

    ついでですのでペンギン葉桜も一本お願いします!

    追記
    今気が付きました。ぴったり10000字なんですね。お見事!

    作者からの返信

    最後まで読んで下さってありがとうございます。
    「彼女」が公園に現れたのは、きっとあれです、桜子が花見スポットとして公園を紹介したのでしょう、多分!(←後付け)

    ぺ、ペンギン葉桜……!響きだけで完全にコメディ! む、難しいですが、一応チャレンジしてみます。

    文字数に気付いていただけて嬉しいです。8396文字なら、もっと美しかったのだけどなあ、と思いつつ……。

  • ニヒルな桜子、いいですよね。
    ふむふむ。この幸福観は面白いです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    桜子の幸福観、私自身が罹患した高二病です。ふふ、あの頃は若かった……(*´ω`*)

  • お、ふづきさんの葉桜、待ってました!
    相変わらずの豊かな筆致、描写が美しいですね。

    ところで。
    >耳孔の奥の蝸牛が身震いする
    これ、二重言葉じゃありません?蝸牛は耳孔にしかありませんよね?ふつうは。「蝸牛が身震いする」か「耳孔の奥が震える」でいいのではないでしょうか。(耳孔が身震い、ってのもなんか変です)


    もう一カ所。
    >些細な問題児は葉太の思考の大部分を占め
    葉太が桜子を気にする様子が一言でずばっと言い表されていて素晴らしいキレ味のセンテンスだと思いますが、「問題児」にかかる形容詞が「些細な」なのは少し違和感あります。些末な?うーん。違うな。それほど問題を起こしているわけではないが、クラス全体から見ると異物感がある、という状況を言いたいのですよね。微細な?違うな。すみません。俺の描写力ではこれで限界です。

    すみません。あともう一カ所。
    葉太の昔の同級生を「彼女」と呼んでいますので、桜子を彼女で代名するとどちらのことを言っているのか分からなくなりますね。面倒でも桜子は全部桜子と称するか昔の同級生を「あの子」などと呼称する必要があるかな、と。

    いずれも何かの伏線だったりしたら申し訳ありません。
    続き読んでみます。

    作者からの返信

    ゆうすけさん、素早い反応ありがとうございます!そしてご指摘もありがとうございます。

    >耳孔の奥の蝸牛
     蝸牛を「蝸牛管の収まっている空洞」と解釈すると間違いなく二重言葉なんですけど、蝸牛=カタツムリ、「耳孔の奥の蝸牛」=蝸牛管というつもりで書いていました…。カタツムリ、と仮名を振ればややこしくならなかったんですけどね…汗 カタツムリだと生っぽいかなあ、とか思ってしまって。うん、カタツムリにしましょう。

    >些細な問題児
     「異物感」…!正にそれを示したいのですが、言葉って難しいですね! 結局、直後に出てくる「深刻」と対になる言葉をはめ込んで「些細」にしてしまったのですが…妥協が見破られてしまいましたか。むむ、流石です! もう少し頭を捻ってみますか…。ぷしゅぅ。

    >「彼女」だらけ問題
     確かにこれには煩わされました。自分で読むとどちらのことか解ってしまうのが問題をますます混迷させますよね…。
     いっそ桜子と彼女が混ざってしまえばいいのよ!なんて言ってみたりして。