深淵少女

主人公・立花天音は転校生として、新しい町へと向かっていた。だがその道中、家族と共に歩んでいた森の中で家族と逸れてしまう。逸れてしまった天音は、一人の少女に出会う。その少女の見た目は小学生ぐらいの幼い少女であり、人間一人が迷子になってしまう森にいるのは不思議に思った天音はその少女に尋ねる。
「どうしてこんな所にいるの？もしかして迷子になっちゃった？」――と。その天音の問い掛けを聞いた少女は、目を細めて微笑むとこう言ったのである。
「私は迷子じゃないわ。だってただの人間じゃないもの」
意味が分からなかった天音は、首を傾げて少女を見つめる。

――この物語は、天音が出会った少女との不思議な体験を描いた物語である。