並行世界-パラレルワールド-

作者 アル

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Good!

本当は声を大にして「読んでほしい」と言いたい。けどこの作品が皆から読まれてああだこうだと評価されるのは、何だか違う気がするし、私は嫌だ。アルバムの中にそっと仕舞っておきたい――私にとっては、そんな作品。

私にとってのサチは誰だったのだろうか。そして私は誰かのサチになれるのだろうか……そんなことをふと思う。

★★★ Excellent!!!

うまく笑えない。うまく話せない。
容赦なく向けられる悪意。
悲しい。悔しい。苦しい。つらい。
誰かに助けてほしい。
でも「助けて」と言葉にできない。
その行為は良くないかもしれない。
でも一つだけ言える。
彼女は必死に生きようとした――。

人間関係に悩みながらもまっすぐに自分と向き合い、生と死を見つめ続けた少女の物語。

★★ Very Good!!

※作品は絶対評価したいので星の数はぜんぶ二つです。だったらぜんぶ三つにしときゃあ良かったと思ってるのは言うまでもありません。
※最後まで読んだ感想です。

淡々と、絶望している。

そんな重低音が、読了まで一時間とかからない五編の中に流れ続けています。

学校という“場”を巡る、平穏無事な日常の絶望の物語です。

「あんなとこ、通いの刑務所だろ」と言ったのは誰だったか、詠み人しらずのネットの言葉かもしれません。懲役は“最低”でも9年。教室は共同房、授業は労役といったところでしょうか。

「勉強をする以外の、余計なことが多すぎる」とはいじめ研究者の内藤朝雄さんだったでしょうか。空間が、非社会的な場に変容してく様も、これまた淡々と描写されていました。

さて、タイトルの意味を知るのはあとがきです。

感情的な部分の少ない、ドキュメンタリーな筆致の真相も分かります。

最後の最後まで、読んでみてください。