悲しみもクールに総括しろ
自分は二週間ちょっと前に、母方の祖母を亡くしました(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16816700426880529257)。
その精神的ダメージは、上の記事で「世界の土台が崩壊してしまったような喪失感」と表現したほどのものでした。
その一方では、もし同居してたら、母方の祖母のことも嫌いになっていたかもしれない。だから、自分にとって疎遠な家族のほうが幸せかもしれない、とも書きました(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16816700426964409832)。
それと祖母は、13年前に(大沢にとっての)母方の祖父(つまり祖母にとっての夫)が亡くなって一人暮らしになってから弱っていったそうです。
祖母も晩年には(もっと前からかもしれません)、手芸などの趣味を持っていました(ちなみに祖母が作ってくれた小さなかごを、自分は今も小物入れとして使ってます)。しかし、「女は家庭に入って良き妻となれ」という価値観が支配する時代に育ったから、やっぱり祖母にとっては家族が一番の生きがいだったのかもしれません。
だから、祖母の場合仕方なかったとはいえ、健康に長生きするためには、家族以外の居場所や、他者に依存しない自分自身の生きがいを持ったほうがいいのではないかとも思いました。
そんな風に、祖母のことを冷静に振り返っている自分もいます。
大きな悲しみに襲われても、それをクールに総括することは必要だと、自分は考えています。
個人レベルの悲劇によるものでも、社会のレベルの大災害などによるものでも、悲しみを「消化」できるまで味わい尽くすことは、立ち直るためにはもちろん必要です。しかし、その情緒に浸るだけで思考停止していては、かえって悲しみが無駄になってしまいます。
そうではなくて、悲しい出来事から得た教訓などを議論し、まとめることが、生き残った人たち、さらにはこれから生まれてくる人たちの生きる糧になるはずです。
そうして悲しみを活かす責務を、今生きている人間として自分は感じています。
この記事もまた、いろいろな悲しみを経験しながら生きる人の糧になれば幸いです。
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