缶コーラ6本では到底補填できない。

E.T.の地上波放送、テレコ、第二と第四の土曜休み、自販機の缶ジュースは110円、現役で稼働している焼却炉、、と怒涛の郷愁を畳みかけられ、かと思えば「プリッツと勘違いしてない?」のような鮮烈さに出くわして「こういう鋭敏な言語感覚は間違いなく小学生らしさだ!」と歓喜に震えました。
そんなノスタルジーと、「塩対応」も含めて各話サブタイトルにある「なんとなくいまっぽい」と思えるアンバランスさに、同窓会に至るまでの時間の経過を感じさせられました。

ところで。
美少女怪盗に奪われたお宝を、勝手に「なるほどね、公園の植え込みや幹線道路沿いの地下歩道なんかで見つかる、名もなき……もちろん名もなきってことはないけど、そういうビニ本なんでしょ……」と思い込んで読み進めていたので、あとで明かされたラインナップに「正真正銘のお宝じゃん!!!」と慄いてしまいました。
その前の靖の「結構シュミ合うし」発言から、一瞬既に救出できていたのかと思いきやただの雑談の感想だったようで……。
本当に失われてしまったの? 川井先生が気づいて保護してくださってて同窓会で返却してくださるというようなルートは存在しないの? と、読んでいる私のほうが諦めきれない気持ちです。