ひたすらド派手なバトルが1章だけでも何回も繰り広げられますね。さらに、その一つ一つが面白い。さらに、同時多発的に起きる戦闘がキチンと繋がっているのもすごいなと思いました。複数の戦闘を書いていると、矛盾や読者の理解を悪い意味で追い越してしまいそうですが、それもない。
本当に文章がうまいのだなと感じました。センスや才能ではなく、文章のつながりに意識を向けているのでしょうか。私なんかは小説を書いていると、表現したいこと、伝えたいことに必死になってしまうので見習わないといけないなと思いました。
ド派手なバトルが、疾走感のある文章で繰り広げられる。超王道のファンタジー。ぜひ、ご一読ください!!!
「紋章」と呼ばれる異能の設定がとにかく面白い。
実在の人物、神話の登場人物等、既に広く知られている「キャラクター」を使うのは全ての説明を省略できるぶん、独自性が少なくなる両刃の剣だと思います。読ませていただいた最新話までワクワク感を保ったまま読み進めることが出来たので、キャラクター以外の設定との絡みも含めて「成功」した作品なのだなあと感心しました。
「幻想種(想像上の存在)」が「実在」しているモヤモヤ感を抱いたなら、おそらく、既に作者の手の平に乗っています。スッキリするまで読むことをおススメします。
ただ、ネットスラングやそれに近い言葉が所々出てくるので、その雰囲気が苦手な方はちょっとだけ注意が必要かもしれません。