第5話 転生7日目 つかの間の休息は幻だった件
今日は王様がなんか一日会議が入っているとか何とかで呼び出しがないのが決定している穏やかな日だ。
なので思いっきりごろごろ……とはいかず、いま俺は食糧倉庫系の管理をしている大臣と食糧事情改善のための話し合いをしている。
「魚はあまり食べられないのか?肉は庶民には手が届かないことが多いだろう。」
「ええ、しかし魚は漁師のイメージで野蛮なものという感覚がありますので、なかなか食に取り入れるのは難しいかと。」
「ならば大豆はどうだ。確か資料で結構な量の備蓄があったはずだ。」
「それなら受け入れやすいかと思われます。一日どれくらいの量が必要でしょうか。」
「芋は硬くて食べるにはあまり向かないかと……。」
「そりゃ生でかじってりゃ硬くてまずいだろ。ふかしてもダメか?」
「そういえば酒はあるか?酒精が強ければ疫病の予防に使える可能性がある。」
「それぞれの家庭で作っているものですから、出来具合に差がありますが一応はあります。」
午前は人々にどうやってタンパク質とビタミンを取らせて、アルコールを消毒用に確保するかに時間をかけた。
なんでも牛や豚を食べるけど、脂身は全部捨ててるらしいので捨てないで石鹸用に回収しておいてもらうことにした。めっちゃおいしいのにもったいない。魚もあんまりいいイメージ持たれてないし、大豆にめちゃくちゃ頑張ってもらうことになりそうだ。
あー、マックのダブルチーズバーガー食いたいなー。それにコーラ飲みてー。
まだ未成年で酒飲めなくて良かった。酒好きだったらもう発狂してたかもしれん。
それにしてもゲームどうなったかなー。限定復刻の絶対とるって決めてたのに、もう一週間たってるから絶対イベント手遅れだよなあ。
はー、無理ホントに帰りてぇ。
冴えない僕がある日異世界転生したら、薬師として疫病が流行るのを阻止して英雄になれと神様に無茶ぶりされた件‼ ユメハ @yumeha01
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