おまけ

本おまけは、台本形式のギャグ小説です。

原作のキャラ崩壊などが苦手な方は、ブラウザバックしてください。

キャラの名前は、以下の通りです。

優吾(ユウゴ)、未来(ミク)、早紀(サキ)、知恵(チエ)




ミク「大変、優吾がぷぴぴるぴ星人に洗脳されちゃったわ!」


トモエ「何よ、そのヘンテコな名前の……」


ミク「ぷぴぴるぴ星人はね。恋愛に消極的なバスケ部所属の男子高校生を積極的に変える、怖ろしい宇宙人らしいわ」


トモエ「えらく対象が狭いわね!? 大して害がなさそうだけど、その宇宙人」


サキ「嫌だよ、私は元の優吾君に戻ってほしいもん」


トモエ「まぁ、それは私も同感だけど」


サキ「私たちでどうにかしよう! 未来ちゃん、チエちゃん!」


ユウゴ「みんな、どうしたんだ。ぷぴぴるぴ」


ミク「このぷぴぴるぴは間違いなく、ぷぴぴるぴ星人のぷぴぴるぴビームの影響ね」


サキ「ぷぴぴるぴって語感いいね。癖になっちゃいそう。ぷぴぴるぴぷぴぴるぴ」


トモエ「ぷぴぴるぴぷぴぴるぴ五月蠅いわよ! 気に入ったの?」


ミク&サキ「うん、ちょっとだけ」


ユウゴ「未来、早紀ちゃん、鹿山。みんなに用事があるんだ。ぷぴぷぴぷぴぃ!!!」


ミク「みんな、気をつけて! ぷぴぴるぴ星人に魅入られた人間は、どんなに奥手でも女子を口説くようになるから!」


ユウゴ「夏が近づくと、怖いもの見たくなるんだよなー。未来、今度の日曜日は二人でホラー映画鑑賞しようぜ。ぷぴぴるぴ」


ミク「ええええええっ、優吾と暗い部屋で二人っきりでくんずほぐれつするなんて……。は、恥ずかしいよぉーっ! でも断れないよーっ!」


トモエ「言ったそばから、アンタが即堕ちしてどうすんのよ! それに最後の方はアンタの勝手な妄想でしょ! 本人は映画を一緒に見たいとしか言ってないけど」


サキ「二人がダメでも、私が優吾君を元に戻してみせるから!」


ユウゴ「早紀ちゃん。6月になったらプールいかない? 暑くなってきたしさ。ぷぴぴるぴ」


「ゆ、優吾君とプール?! 周りの人に見られても恥ずかしくないよう、体型に気を遣わなくちゃ……ってダメダメ、 優吾君を救いたいのに、ぷぴぴるぴ星人の誘惑に負けちゃう! 誰か私を助けてぇーっ!」


トモエ「ふ、二人とも馬鹿みたいにチョロいわね。これじゃあ、ぷぴぴるぴ星人の思う壺じゃない」


ユウゴ「なぁ、鹿山」


トモエ「何よ、もったいぶって。私はあの子たちみたいに簡単に落とせないわ!」


ユウゴ「日直の掃除、代わりにやっといて。ぷぴぴるぴ」


トモエ「別にいいけど……って、なんで私に大してだけ普段と変わんないのよ! こんな時くらい甘い言葉の一つでも言いなさいよ、この馬鹿!」


ミク「こっちの優吾も悪くないかも……」


サキ「口癖が変になっても、優吾君は優吾君だもんね……」


ユウゴ「両手に花。ぷぴぴるぴ」


トモエ「なんか釈然としないんだけど。なにこの……なに?」


ユウゴ「鹿山は可愛げないし。ぷぴぴるぴ」


ミク「他の女に厳しい優吾もしゅきぃ……」


サキ「おこりんぼうなチエちゃんはほっといて、私たちだけで遊ぼ? その方が絶対楽しいもん」


トモエ「なんでだろ。アンタらまとめて、ブン殴りたくなってきたわ」


ユウゴ「暴力反対、びびびびび、ぶーぶーぶー」


トモエ「口癖が変わった……? もしかしたら殴られるのを嫌うのかしら。オラァァッ、食らいなさい! ぷぴぴるぴ星人!」


ユウゴ「う、うーん…… あれ、俺はいったい何してたんだ。恥ずかしいこと言ってたような……」


トモエ「ぷぴぴるぴぷぴぴるぴ、びびびびび、ぶーぶーぶー」


ユウゴ「どうしたんだ、頭おかしくなったか?」


トモエ「フンッ!」


ユウゴ「グギャッ! ぼ、暴力はやめて……」 


ミク「金曜日、TATSUYAで一緒に見る映画選ぼうよ」


サキ「私もプールで着る水着選び、手伝ってほしいなーなんて」


ユウゴ「いつの間に予定組んだっけ。まぁ、いいや。未来と早紀ちゃんとのデート、楽しむぞー! やったー!」


トモエ「……デート、いいなぁ。ほら、私にも言うことないの?」


ユウゴ「鹿山」


トモエ「何よ、改まって」


ユウゴ「先生にプリント届けといて」


トモエ「はいはい、分かりました……って、私に面倒ごと押し付けるんじゃないわよ! なんで私だけこんな扱いなのよーっ! ちょっとくらい優しくしてくれてもいいじゃないのよーっ!」



こうして地球の平和は、一人の少女の手によって守られた。

これから先、ぷぴぴるぴ星人の侵攻を食い止めた彼女を、地球外生命体が次々に襲いかかってくるだろう。

だが彼女がいる限り、この星の人間たちが膝をつくことはない!

負けるなトモエ! 頑張れトモエ!

地球の明日は、君の手にかかっているのだ!


終わり



トモエ「って、こんなヘンテコな終わり方認めるわけないでしょ! 待ちなさい、三馬鹿ーッ!!!」




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短編恋愛小説集「嘘の告白」 ?がらくた @yuu-garakuta

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