永遠ではないからこそ、人の命と願いは黄昏色の輝きを見せる。

黄昏時に願いを強く浮かべると、目の前に現れる不思議なお店。
売られている商品は、どれも駄菓子のようなお値段ですが、簡単には使えなさそうな癖のある物ばかり。

それぞれの商品を使った人たちの人生が語られます。
商品を売り、人々の人生を眺めるのは少年の姿をした店主・黄昏夕陽。

お店の客たちの人生も、夕陽自身が辿る数奇な運命も、一筋縄ではいかず、とても深い物語です。
永遠には続かない、だからこそ価値がある人生、命。
商品のひとつひとつが、そのことをじっくりと教えてくれます。

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