女の子に生まれた男の子の話

かんなづき

女の子に生まれた男の子の話

 くるっと返した手から離れたボールは、きれいな弧を描いてシュパッとゴールに入った。わっと歓声が上がる。


「よっし!」


「おぉ! ナイスみお!」


 得点板の横でわーいと手を上げる健太けんたに走りこんで強くハイタッチをした。クラス対抗の球技大会で素人が少ない中ではあるけれど、スリーポイントを入れたのは僕自身初めてだった。


「やったぁ!」


「すげぇ八坂やさか。女子で片手シュートでスリー入ってるの見たことねぇ」


 健太の隣で得点係をしていた光野みつのが拍手しながら言った。女子、という言葉が耳に引っかかる。


「ナイス澪っ。ディフェンス戻ろ!」


 チームメイトが僕の背中を軽く叩いて、後ろを走り抜けた。


「うんっ」


 女子バスケットボール、決勝。僕を含め女子バスケットボール部員がチームに三人もいる僕らのクラスは試合前から優勝候補になっていたが、その期待に応えるように七点差をつけた状態で試合時間残り十五秒を迎えていた。


 ディフェンスに移って適当にマークにつく。応援の声と体育館履きの音が混ざる中でその十五秒はあっという間に過ぎた。





「いやーすごかったなぁ、澪のスリーポイント」


 帰り道、オレンジ色の夕日を浴びながら健太が僕に言った。


「正直、入ると思わなかった。僕、女子の中に入っても身長高い方じゃないから、いつももっと中まで切り込むんだけど。外が空いてたから試しで」


「でも、まぐれとは思えなかったな。実際澪がいたからうちのクラス優勝したんだし」


 そこまで言われるとさすがに少し恥ずかしい。


「僕だけの力じゃな――――」


「よぉ健太! 今日も彼女と一緒にお帰りか?」


 僕の言葉を遮るように、後ろから自転車に乗った光野が健太にちょっかいをかけた。いつの間についてきていたのか。


「か、彼女じゃないよっ」


 僕は部活のリュックのひもをぎゅっと握って、軽く叫んだ。


「いやいや、まだ彼女じゃなくてもね、こんなに仲のいい幼馴染が恋人になるのって約束された展開だから。な、健太?」


「えっ? あ、ああ……」


「うらやましいなぁ。こんなに可愛い女の子と幼馴染とか。末永くお幸せに」


 そう言うと光野はペダルを力強く漕いで先に行ってしまった。あっという間に見えなくなる。


「くそぉ、なにが可愛い女の子だよぉ……」


 僕は唇を噛んだ。


「まぁまぁ。周りからはどうしてもそう見えちゃうよ」


 健太は優しく笑った。





 小さい頃から体だけが女の子だった。周りの人からはとてもかわいがってもらったけど、女の子用の服を着たり、髪を伸ばしたりするのが嫌いだった。当時はなぜ嫌なのかわからなかったけど、健太と知り合ってから自分の心がであることに気が付いた。普通の男の子として生きてる健太のようになりたいと思うようになったからだ。


 家族はみんな理解してくれた。着たい服を買ってくれたし、髪をショートヘアーにしてくれた。小学校の時はよく男の子と間違えられたけど、僕にとっては全然間違ったことじゃなかった。


 それでも、中学からはさすがに女の子にならなきゃいけなかった。体つきも女の子に近づいていったし、制服も女子はスカートしかなかった。もちろん友達もたくさんできたし、告白だってされた。全部男の子からだったから、断ることになっちゃったけど。


 結局、高校生になった今でもほんとの僕を知ってるのは健太だけ。


高校うちの制服もスラックスとかあればいいんだけどね」


 健太は私の身体を上から下までざっと眺めて言った。


「澪、身長いくつくらい?」


「150ちょうど」


「バストは?」


「C、くらいかな……」


「恥ずかしがらないんだね」


「別に、恥ずかしがるようなことじゃないし……。忌まわしいだけだから」


「んーそっかぁ。女の子だったら完全に理想体型なんだけどねぇ……」


 健太は難しい顔をした。そう言いながら真剣に悩んでくれるのは僕を男の子として見てくれている証拠だ。大抵の男子は体の十二割が性欲で構成されているからこんな顔してくれない。その感覚は僕もなんとなく理解できるから、しょうがないことだとはわかるけど……。


「ちなみに恋愛対象は、どっちなんだっけ?」


「……わからない。恋愛したことないし、できないと思ってるから……って前もこの話したよ」


「そうだっけ?」


 健太はとぼけたような表情をした。


「絶対したよっ。恋愛できないって聞いた時の健太の顔、本気で悲しそうで僕の方が申し訳ない思いしたんだもん」


「あぁ、あったかもしんないなそんなこと。まぁいいよ。澪が大変なのは普段から痛いほどわかるし。あっ、ジュース飲もうかな。澪もいる?」


 駐車場の精算機の横に立っている自動販売機を指さして健太が言った。


「いや大丈夫」


 そう伝えて僕は先に歩き出した。


「え? 先行っちゃうの? ちょっと待ってよ。あっ……」


「別に、ゆっくり歩いてるから」


 焦って硬貨を自販機の下に落とす健太に声をかけて角を曲がった。建物に隠れて健太は見えなくなった、瞬間。


「っ!?」


 傍に停まっていた車から急に若い男の人が出てきて私の口を塞いだ。そのまま強い力で車に引きずり込まれる。


 えっ!? ちょ、ちょっと待っ――――


 もがいてもかなわず、狭い車内に押し込められて鼻の下にスプレーで何かをかけられた。その瞬間ふっと意識が飛んで視界が真っ暗になった。





 目覚めると背中にベッドの感触があった。上半身をゆっくり起こす。やたら大きめのベットに間接照明で少し暗めの室内。


「ど、どこ?」


「こういうとこ、彼氏くんと来たりしないの?」


 いきなり声がして思わずびくっとした。窓際の椅子に男の人が腰かけて足を組んでいる。見た目は三十歳くらい。多分車から出てきた人。


「えっ……」


「健太くん? さっきからLINEがひっきりなしに来てるけど」


 男の人は僕のスマホをぶらぶらさせた。眠ってる間に取られたらしい。


「け、健太は、彼氏じゃ、ない……。っていうか、僕のスマホ返してよっ」


「おぉ、まさかの僕っ!? 意外とボーイッシュなんだね。めちゃくちゃ可愛い見た目とは裏腹に。うん。そういう女の子も嫌いじゃない」


 男の人は椅子から立ち上がると、今度は腕を組んでにやにやしながら、僕の身体をじろじろと見た。僕の嫌いな目。


「お、女の子じゃないっ」


 案の定、男の子の人は困惑した表情になったけど、すぐに笑った。


「またまたぁ。大丈夫だよそんな嘘つかなくても。僕そんなに怖くないから」


「う、嘘じゃ……」


「こんなに可愛い顔して」


 指で頬をなぞられる。咄嗟に顔をそむけた。


「こんなに立派な身体して」


 今度は胸を突っつかれる。


「やっ、ちょっとっ……」


 僕はさっと二、三歩後ろに退いて男の人から離れた。手が少し震え出す。


「可愛い声して。女の子じゃない方がおかしいでしょ」


「ち、ちがっ」


「まあ、気にしなくていいよ。そっかぁ、可愛い女子高生捕まえられたと思ったんだけどワケありちゃんなのね」 


 男の人はジャケットを脱いで、ベッドに置いた。


「大丈夫。それじゃあ、僕がちゃんとした女の子にしてあげるよ」


 そう言うと男の人は僕の肩に手を置いて、ベッドに押し倒した。もう片方の手は僕の胸を揉んでいる。


「えっ、ちょっとっ! やだっ!!」


 なんとか上半身を捻じって逃げようとしたが、肩をぐいっと引っ張られて仰向けにされ、一瞬で唇を塞がれた。


 ファーストキス……。なんで、こんな……?


 男の人は唇を離すと、僕をベッドに押さえつけたまま僕の目をじっと見つめた。


「男の子って言うのはね、嫌がられるほど興奮するもんなんだよ。これも一つ社会勉強になるかな?」


「えっ……」


 恐怖で言葉が出なくなった。体が震えているのが分かる。


 男の人は僕の両腕を片方の手だけで押さえて、制服のボタンを開けた。あっという間に上半身がはだけてしまう。


「やっ、やだっ! やめてっ……」


 お腹の方から体を舐められる。気持ちの悪い舌の感覚に鳥肌が立った。起き上がろうにもびくともしない。


 お願いだから……。やめて……。


 涙が下瞼に溜まった。





「やめろっ!!」


 部屋の中に急に声が響き渡った。男の人は動きを止める。


「澪から離れろ」


 その声……。


「け、健太……?」


 男の人は僕から離れて立ち上がった。


「あぁ、君が健太くんね。だめだよ、彼女ひとりにしちゃ」


「俺と澪は恋人じゃない。それよりももっと近い親友だよ。お前には絶対わからないだろうけどな」


 健太は強い眼差しを男の人に向けた。


「またそんなきれいごと言って。正直好きなんでしょ。えっちな目で見てるんじゃないの?」


「……黙れ」


「なんなら今試そうか。ほらちょうど大好きな澪ちゃんがえっちな格好でベッドに寝てるんだし。襲うなら今だよ。大丈夫、僕は邪魔しないから」


 ほらほら、と男の人は健太をベットの傍に連れてきた。目が合う。


「健太っ……」


 健太はしばらく僕を見つめた後、一つため息をついて、僕の頭の横に肘をついて覆いかぶさった。


「えっ……」


「ごめん、澪」


 う、うそでしょ……? 健太……?


「くくく……ふはははははは!! だよねぇだよねぇぇ!!」


 男の人はお腹を抱えて笑い転げている。健太の顔がゆっくり迫ってきた。


 僕はぎゅっと目をつぶった。その拍子に涙が横に伝っていく……。





「……なんてなるわけないだろ」


 はっと目を開けた。優しい健太の笑顔が目の前にあった。そのまま僕から離れると、完全に油断しきっていた男の人に回し蹴りをした。素早い回転で男の人の頭を蹴り倒す。


「俺はどうやっても澪にはなることはできない。小さい頃からずっと一番近いところにいるのに。それは俺が男の身体に生まれたからだ。でも違うのはそれだけ。その代わり、澪の心をわかってあげようとすることならできる」


「健太……」


 健太は倒れた男の人の胸ぐらを摑み上げた。


「てめぇの汚ねぇ欲求で、澪の大切な心をかき混ぜるな」


 口調は穏やかだが目には殺気が宿っている。


「け、健太っ。やめて……」 


 上半身を起こして、健太に言った。健太は男の人を前に突き飛ばすように投げ捨てる。男の人は舌打ちをすると、ベッドの上のジャケットを持って部屋を出て行った。





 男の人が出て行くのを見送って、健太は僕の方を向き直った。


「大丈夫? 怪我とかない?」


 僕は小さくゆっくり頷いた。


「こ、こわかったっ……」


 まだ両手の震えが止まらない。その様子を見て健太は僕の両肩に手を置いた。


「ごめん。俺が一人にしちゃったから……。怖い思いさせちゃって」


 首を横に振る。


「健太は何も悪くないの。ありがとう、助けに来てくれて……」


「当たり前でしょ」


 健太は笑った。


「ねぇ、健太……」


「ん?」


「僕って、やっぱり女の子、なのかなぁ……」


「えっ……」


 健太は少し口を開けて固まった。


「車に押し込められた時も、さっき押さえつけられた時も、自分の力じゃどうにもできなかった……。やめて、って言うことしかできなくて……。健太みたいに戦うこともできないし……」


 心の奥底から悔しさに似た灰色の液体が湧き出て、目が熱くなった。


「僕は、どっちでいればいいの……?」


「澪……」


「わからない……。こわいよぉっ……」


 震える手に顔を押し付けた。ぼろぼろと涙がこぼれる。


「どっちかなんて、決める必要ないよ」


「えっ?」


 健太は僕の手を握って、まっすぐに僕を見つめた。


「自分の気持ちに正直にいれば、澪は澪だよ」


 ぱあっと、何かが開いた。不思議な感覚。優しい声に心が温められる。


「自分の、きもち……?」


「うん。大丈夫、一人じゃ無理でも、俺がついてるから」


「健太……」


 健太は口元を緩めると、さあ、と立ち上がった。


「とりあえずシャワー浴びてきなよ澪。それからさ、あったかいうどんでも食べにいこう? 俺おごるからさ」


「け、健太が好きっ……」


「へっ?」


 んーっと背伸びをしていた健太の動きが止まる。


「あぁ……ケンタッキーの方がよかった?」


「ち、ちがうっ……」


 僕は健太の目を見つめた。


「えっ、俺?」


 頷く。


「なんかよくわからないけど、どきどきして……。親友とか、幼馴染とかじゃなくて……健太と、一緒にいたい……」


「……それが、澪の気持ち?」


「う、うん……」


「そっか……うん、わかった」


 健太はにこやかに笑って優しく頷いた。


「け、健太……」


 ん? というように健太は眉毛を上げた。


「は、はぐ……してもいい……?」


 健太は少し戸惑ったような表情をしたが、すぐに笑顔に戻った。


「いいよ、おいでっ」


 健太は僕に向かって手を広げてくれた。ぎゅっと抱きつく。ずっと一緒にいたけど、ハグなんてするのは初めてだった。健太の身体は、自分よりもずっと大きくて、男らしかった。





「ずっと、健太みたいになりたいって思ってた」


「うん」


「足が速くて、重いもの持てて、声も高くなくて」


「うん」


「でもっ、こうやって包んでもらうのも、悪くないかな……」


「……そっか」


「助けてくれた時、正直キュンってした……。ときめいたってゆうか……。健太の前だと、女の子かもっ……」


「試してみる?」


「え?」


 僕は顔を上げた。健太は少し悪戯っぽい顔をしている。


「澪、バストサイズは?」


「え? え、えと……」


 突然の質問に頭が混乱する。


「Cでしょ?」


「ひうっ!?」


 顔が熱くなった。頬が真っ赤になっていくのが自分でもわかる。


「あぁ、その恥ずかしがり方は女の子だね。大丈夫だよ、俺は澪が女の子でも男の子でも……って、澪? え? ちょ、ちょっと、泣かないでよっ。ごめんごめん!」


 恥ずかしさに耐えられなくなって泣き出すを見て、健太は焦って背中をとんとん叩いてくれた。


「だって、健太がいじわるするからぁ……!」


「えぇ!? ついさっき澪が教えてくれたのに?」


「うるさいばかっ」


 私は健太をぽこぽこ殴った。その攻撃もまったく効かなかったみたいで、なにそれかわいいねって言われた。





 シャワーを浴びてきちんと制服を着て部屋に戻ると、担任の辻堂つじどう先生がいた。


「あっ八坂さん無事だった!?」


 辻堂先生は私に駆け寄って抱きしめてくれた。


島田しまだくんから連絡もらって急いで来たのよ」


「まぁもう犯人わかってるんで大丈夫だと思いますよ」


「えっ健太知ってるの?」


「うん、これ」


 健太は何か小さな入れ物をぶら下げて見せた。


「名刺入れ?」


 あっ、私に覆いかぶさった時にベッドの上のジャケットから取ったのか。あれは相手を油断させるためだけじゃなくて……。


「これで素性はバレバレです。多分、澪を連れてこのホテルに入ってきたのもカメラに写ってるだろうし、秒で捕まりますよ、きっと」


 健太は悪い子どものような笑顔を見せた。それが、とてもかっこよかった。





 その事件があってからしばらくの間、女子の放課後の部活動は中止された。健太の言った通り犯人は一瞬で捕まったけど、それでも油断してはいけないという理由で、できるだけ複数人で帰ることが義務付けられた。


 僕が事件に巻き込まれたのも校内じゃ有名になった。それを守った健太のことも。


 おかげで僕らがカップルであることも、完全に浸透した。でも、理想のコンビって言われていて、からかわれることはほとんどない。


 肝心のは、学校生活の中では普通に男の子に戻った。だから、健太とも今まで通り親友として付き合ってる。


 その代わり、二人っきりの時は人格が変わったみたいに女の子になった。別に自ら変えようと意識してるわけじゃなくて、ほんとに勝手に女の子になっちゃう。それが私の正直な気持ちだった。健太もそれは理解してくれた。


 そんな二重人格みたいになって、いいこともあった。これから健太とデートに行くんだと思えば、制服を着るのも苦じゃなくなったし、私を支えてくれる人の中に幼馴染、親友に加えてが増えた。





「また入った!」


「すげぇじゃん澪! やば。もうまぐれじゃないだろスリーポイントの実力」


 部活動が無くなってから、放課後になると私と健太は近くの公園で一緒にバスケをしている。バスケ部でもないのに妙にバスケがうまい健太と1on1で勝負して、勝ったら健太がうどんを奢ってくれるらしい。


「これでうどんは確定?」


 私は健太にボールをパスした。


「どうでしょう??」


 健太はボールを受け取るや否やその場でいきなりジャンプシュートした。


「えっ?」


 私はゴールを振り返った。ボールがネットに吸い込まれる。もちろんスリーポイント。


「はいこれで同点。攻撃チャンスはお互いにあと一回。さあどうする澪???」


 健太は私を煽るようににやにやした。


「うぅ……くそぉ……。あっ、UFOだっ!」


 私は空を指さして叫んだ。


「えっ!? どこっ!?」


 健太が空を見上げた隙に素早いドリブルでゴール下に走りこんでレイアップシュートを決めた。


「小学生かよっ!」


 まさか成功すると思っていなかった私はまんまと引っかかった健太を見て笑い転げた。


「なんだぁ!? 男の子はすべからくしてUFOに目がないって、知ってるだろ!?」


 ゴールから落ちてバウンドするボールを捕まえながら言った。


「そんなことないでしょうよ。あぁおかしいっ」


「まぁ、UFOよりも澪の可愛い笑顔の方が好きだけどね、俺は」


「ふぇっ!?」


 虚を衝かれて固まる。その隙に、健太はシュートを打った。


 がこんっ。


 そのボールはリングにはじかれて私の元へ飛んできた。私は反射的にそのボールをキャッチした。無言で健太と目を合わせる。


「さっ、うどん行こうか~」


 健太は何も見なかったというように歩き出した。


「い、いやいやいやいや待ってよ!!」


 私は腰に巻いていたセーターをほどいて、歩き出す健太の首に引っ掛けた。


「いででで! しぬっ!」


「恥ずかしいこと言っといて逃げないでよぉ!」


「やめろ掘り返すなぁ! トッピング増やしてもいいからさぁぁ!」


 バッグを持って疾走する健太を私も走って追いかける。体全体に幸せの匂いのする風を感じた。

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