ギャップがすごい彼氏に惚れされられそうです!

@Tim76

第1話 序章

彼氏いない歴=年齢の私


私にも好きな人がいる。


勇気を振り絞って告白したら見事に振られた。

泣いているところをある人に見られたんだ。


名前はたしか.......日下部大翔 クサカベダイト 名前が爽やかだなと思った覚えがある。


その人は同じクラスでいつも優しい笑顔をしている人だ。男女分け隔てなくその優しい笑顔をしていた。だから、日下部くんは恋愛に興味が無いそれか草食系男子だと思っていた。でも、私のタイプではない。私はちょっと強引にされる方が好きだ。ちょっとね、ちょっと。


その人に泣いているところを見られてしまった。まあ、そんな人だから別にいいんだけど。やっぱり泣いているところは見られたくない。

「なんで泣いてるの?」

話しかけないでよ


「なんでもない」


「なんでもないのに泣くわけないだろ、」


「ほんとになんでもない!」


「.......振られたのか?」



「そうだよ!振られたよ!」


「ほら、もう泣かないで」

ハンカチを貸してくれた。

泣くよ。すごく好きだったんだもん。

優しいのかな、日下部くん。喋ったことは無いけどいつも笑顔は優しかった。その笑顔の通りだな。



「なら、俺が付き合ってあげようか?」


「え?」

いやいやいや、空耳か?

バン!

いわゆる壁ドンというやつ.......なはず

雰囲気が急に変わって頭が追いつかない。


「お前が好きなのはこっちの方が好きか。強引な方が。」


「なんで知ってるの?」


「教えるわけないだろ」


確かにこっちの方がタイプではある。でもこれは演技なはず。


「ちなみに演技じゃないから、みんなの前で笑顔でいるのもこっちの俺も本物」

エスパーか?

「なんで、みんなの前はあの笑顔の日下部くんなの?」


「.......ナイショ」


「喋りたくないならいいよ」


「で、俺と付き合う?付き合わない?」


「彩花ー次移動だよー」

「はーい。今行くー」

呼ばれてしまった。返事どうしよう。


「じゃあな、水無月さん」


行ってしまった


優しい笑顔の日下部くんに戻ってる。


明日ちゃんと断ろう。あなたとは付き合えませんって




次の日.......

「あなたとは付き合えません」

「なんで」

優しい笑顔の日下部くんじゃない

「やっぱり好きじゃない人とは付き合えない」

「ふーん。わかった。じゃあ、3か月の間に俺はお前を惚れさせる。好きになったら、続けて付き合う。惚れなかったら、別れる。どう?」


「わかった。惚れなければいいんでしょ。」

楽勝楽勝。3ヶ月だけなら大丈夫でしょ。


「覚悟してろよ」





こうして、私の初めての彼氏?ができた。

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