男子よりも女子が多い商業高校で、ひょんなことから女子力……いえ、家事力を認められた男子高校生。
その噂と実力はいつの間にか学校に広まり、女子から一目置かれる存在になります。
活動らしきことをしていない家庭科部の手伝いをしているうちに、いつの間にか部員にさせられたり、フリフリのエプロン姿で部活紹介をしたりと、ますます女子力は上がる一方ですが、これは主人公にとって果たして黒歴史になるのか、良き想い出となるのか。(笑)
ほのぼの学園コメディ。
主人公のキャラはほんわか癒し系。
登場人物もみんな個性的で面白い。
女子力、家事力、主婦力、全部含めた人間力。
素敵な男子高校生を必見あれ!
女子力高いと誤解されている男子高校生の工藤君。
女子比率が圧倒的に高い商業高校で
並み居る女子を差し置いて女子力高いとの評価。
たいした女子はいません。
もしかしたら相対的には本当に工藤君の女子力は高いかもと思ってしまいます。
そんなキャラの巣窟? 家庭科部。
活動実績がありません。
工藤君が女子力を見込まれて女子の相談に乗るところから
徐々に家庭科部に引き込まれ
とうとう家庭科部にはいってしまうまでの
波乱万丈の物語となっています。
そうそう、家庭科部存続の危機に見舞われますよ。
ひどい部活ですからね。
女子力高いの誤解が解けないのは、工藤君の人間力のたまものかもしれません。
スマホでの検索力、話をきいてあげるコミュ力、
反則のラインを踏み越えちゃう胆力、
学校一の笑いものになってしまうマスコット力、
なかなかのものです。
主人公工藤君はとてつもなく女子力の高ーい男子です。お菓子作りが得意でクッキーだってケーキだって作れちゃう、おまけに裁縫が出来てエプロンだってすいすい作れて女子みんなの憧れです。でもね、工藤君秘密がありまして……実は、実は……
工藤君ホントはお菓子作りも裁縫も出来ないんです。
何でこんなことになったー?? と一番思っているのは工藤君本人でしょう。家庭科部に女子力高い系? と勘違いされ色んなミッションを頼まれて。何とかケーキ作りを教えてあげたり、エプロン製作を手伝ったり。何とかなる物ですね、何とかなってる……。
私は家庭科好きなんですけど、この作品はむしろ家庭科が嫌い、得意でない方に読んで欲しいなと思います(家庭科好きな人にももちろんおすすめします)。登場人物たちと一緒に作品を制作してる感覚が味わえて家庭科が段々魅力的に思えて来ると言いますか、ワクワクした感じが少しずつ高まっていくのを感じます。
小説ではありますが半分ドキュメンタリーというか臨場感がありまして、新感覚の作品ではないかと思います。
女子力って言葉がありますね。
家事スキルが高いとかね、趣味はお菓子作りよ♡とかね。
本作では女子力の頂点に君臨する工藤という名の男子生徒が、ぜんぜん女子力とは程遠い家庭科部の面々を𠮟咤激励して成長させていくストーリー……ではないんですね。ちがうちがう。
勘違いから始まる物語でして、ちょっと気が利く工藤くんがお人好しに付け込まれて最終的には女子たちの輪にのまれていくお話です。楽しいです。かわいそうな展開もありますが、それ含めて面白いです。
特に白鳥部長のキャラが最高にカワイイ。私は可愛いと思いますね!!
女子ばかりだからといってハーレムでも陰湿でもない、ワイワイきゃいきゃいな日常コメディ、ご堪能あれ。
なわけないです。
ごくごくフツーの男子学生です。
なのに、何をどうしたことか、彼は高女子力男子だと思われてしまっているのです。
それに目をつけたのが『家庭科部』とは名ばかりの家庭科部の面々!
もちろん全員女子です。
あ、いまウハウハハーレム展開を期待しましたね? 何? ラッキースケベ回もあるんだろ、って? 皆で温泉合宿回は何話だ、って?
あるか――――いっ!!!
ないのです。
このお話にはそんなキャッキャウフフな展開は、ないのです。
このお話は、ごくごくフツーの男子校生が、その類稀なる女子力を発揮して――いや違うな、その噂を払拭すべく、悪戦苦闘し、そしていつの間にか女子力53万の高女子力モンスターへと変身する――なんてお話でもありません。
悪戦苦闘まではあっています。
とにかく主人公の透君が、そろいもそろって女子力が『女死力』の女子達の中で悪戦苦闘する、というコメディです。