第36話 ターチの秘密

ターチの服があまりにも汚れていたので、ターチの服を買いに近くの服屋にいった。

「いらっしゃいませ。何をお求めですか?」

綺麗な服を着た女性の店員らしき人が話しかけてきた。「 あ、この子に似合う服が欲しいのですが…」そういうと店員は「分かりました。少々お待ちください」と言って店の中をいったり来たりした。そして、数分後、「お待たせしました。このような服はいかがでしょうか?」と言って男の子用のおしゃれな服を持ってきた。値段を聞くと金貨一枚。ちょっと高いなと思ったが、ターチのためと思い、奮発して服を一式購入した。会計を済ませると、「ありがとうございました。」と店員は頭を軽く下げお見送りをしてくれた。そして、とりあえず、ターチには今すぐにでもお風呂に入っていただきたかったので一旦帰宅することにした。ターチも一緒に来るように促したのだが、ターチは、少し遠慮しているようだった。遠慮するターチを説得し、家に一緒に来ることになった。家に帰る道中、ターチにこんな質問をした。「ターチ君、君はどうしてあんなに汚れていたんだい?何かあったの?」と聞いた。すると、ターチは、「逃げてきた。」といった。どういうことか分からず「どういうこと?」と心の中で思ったことをついそのままいってしまった。

すると、ターチは、「家に以前は住んでた。お母さんは魔術師で凄い魔法も使えたの。でも、魔物に家が襲撃されて、お母さんは死んじゃった。それで、父さんも物心ついたときにはいなかったから、一人ぼっちになった。襲撃のとき、僕にお母さんがくれた形見の魔道具の指輪を大切に持ってた。でも、街に出て、うろうろしてたら男の人にぶつかって、怒られて、大切な指輪を奪われそうになって…」そういうとターチは泣き出した。

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異世界に来たのでもふもふほのぼのスローライフをしたいと思います。 みんみん @minmin1121

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