男たちが逃げていったあと、そこでカツアゲをされていた男の子は泣きじゃくっていた。

「うわーん…」

さすがに、男の子を放置して、家に帰ることはできなさそうなので、男の子に事情を聞くことにした。「大丈夫？怪我はない？」

優しく男の子にきくと、男の子はすごく怯えたような目をして、「お兄さんは…誰？」

ときいてきた。とりあえず、名前を聞こうと思い、「僕は卓也、通りすがりのお兄さんだよ。君の名前を教えてくれないかな？」

すると、とても小さな声で、「ぼ、僕の名前は…ターチです…」と名前を教えてくれた。

とりあえず、ターチの着ていた服があまりにもボロボロだったので、ターチ用の服を買いにいくことにした…

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