子供を拾ってハッピー!

 アンヘルフィア・ロマンツェツカは女夢魔サキュバスで最古の魔族である。彼女から女夢魔サキュバスは始まった。

 豊穣の世界である魔界において、純粋な力や質量による行使者ではなく、欲望を司る悪魔の──その最古として彼女は生きてきた。

 食欲と性欲の両方を掻き立ててくる紫の肌は、豊潤な葡萄酒を思わせる精彩と透明感を持ち、衣1つ纏わぬ姿で緋色の空を飛んでいた。風に乗せている漆黒の二翼を緩やかに羽ばたかせ、細長いチャームな尾を揺らしている。長いまつ毛は眠そうに瞬きながらも、その下の薄暗い暁のような怪しい瞳は真っ直ぐと西を見つめていた。行く先は、とにかく魔族の少ない場所。魔族が多い場所で人界への転移を行うと、面倒な事が多いからだった。

 人界と魔界の行き来には幾つか手段はあるが、自身の力だけで転移を実現できる魔族はそう多くない。大半は何かしらの条件が揃っていなければ、人界へは行けないのだ。

 しかし、アンヘルフィアは違った。彼女は自身の生命力を一時的な対価として転移を実現できる。それは女夢魔サキュバスとしての力というよりも、数万年生きてきた故に手に入れた膨大な生命力にものを言わせての事だ。

 魔界は生命豊穣の世界。

 生きれば生きるだけ、無限に命が膨れ上がる世界。

 魔族の中でも弱い部類だと勝手に言われている悪魔と軽蔑されながらも、アンヘルフィアだけは時間も場所も何も関係なく、人界へと渡ることを可能にしていた。

「お、そうだ。あっち行く前にあのバカに──」

 気ままに空を飛びながら、彼女は眼前の空中に魔法を放つ。彼女の魔法の色は血のような赤。魔法は一粒の光源のようにアンヘルフィアの周りを浮遊する。

「あー、もしもしぃ? おい蝿のバカ。ベル。聞こえるかー?」

『えい? えいえい、なんじゃらホイ』

 光源に向かって声を発すると、返事があった。どうやら通信が出来るようだ。

『っていうか、アンヘルじゃーん。どぉーしたの? わざわざ通信魔法テレなんか使ってぇ。同じ会場にいるんだから、顔合わせてよぉ』

 通信相手は、蝿の暴食女王と呼ばれるベルゼブラだった。彼女とは、昔からの付き合いであった。呪い王の復活前夜祭で気軽に通信できるのがベルゼブラとメディサだけ。諸々の事情を考慮した上で

 モシャモシャと何かの咀嚼音が聞こえてくる。まるで自分の頭の中で脳みそを食われているような感じがして気分が悪かった。

「ちょーっと事情があってな。外にいるんだよ」

『へー、そー。あ、アンヘル~。ちょうど良かった~。今ねえ、最後の人間さんを食べる予定だったんだけど、良い? もう、ちょー可愛い男の子。これ何歳? 6歳くらいの子なんだけどねえ、もうオシッコとか漏らしてるのがねえ、超好み。ザ・食べ頃。今ねえ、両手の指を食い千切ってるんだけどさあ、全部食っていい?』

「おう食っていいぞ。もう在庫ないし。つーか、ショーどころじゃなくなるし」

『はへ? どういうこと?』

「いや、こっちの話」

『へー』

 流石は食い意地が張った馬鹿だ、とアンヘルフィアは思った。へー、じゃねえだろ、とも。

『あ、そう言えばさっき、メディちゃんがアンヘルのこと探してたよ』

「マジ?」

『うん。すげーキレてた。もうそこら辺が全部石だらけだよ~。半分以上は石になったんじゃないかな~。今日集まった連中』

 別に驚く事じゃなかった。むしろ、まだ全てが石になってない事に驚きである。

 あっそ、といい加減な返事をしながら続けた。

「私な、人界に行くから」

『へー、久しぶりじゃん。1000年ぶりくらい? とりあえず、メディちゃんに言っとくね』

「ああ、いや、なるべく言わないでほしいんだけど」

『ふーん…………何やらかしたのさ、今度は。今回のメディちゃん、400年ぶりクラスの大激怒だよ~。アンタがメディちゃんの彼氏兼息子を寝取った時以来だよ~』

「とりあえず、黙っとけよ」

『はい~。そっかそっか。やっぱアンヘルにはそこそこ立派な宴は合わないか。貧乏性やな~』

「うるせえ蠅」

『あ? 黙れよ貞操観念ゼロ女』

「そういう種族だ」

『こっちも~』

「まあとにかくだ、今生の別れにもなるかもしれんから、腐りきった縁のテメエに言葉を残さねえとと思ってな」

『おう? どうしたん? 急に』

「うっせえカス。幸せに往生しろよカス。ハエ。バーカバーカ」

『それが今生の別れなん? 『ごるぁぁぁぁぁッ! アンヘルフィアッ! どこだーッ!』 ──わーッ! メディちゃんドウドウ、落ち着いてー! あーッ! 私の餌がーッ!』

 通信を閉じた。

 これで魔界ですべきことはした。後は、人界でのんびり安穏とした大恋愛ロールプレイングをしよう。

 都会ではなく、どこか、そう、山奥。

 人里を離れた物静かな場所に、どこか寂しい家を建てて恋人と過ごす。

 昼間には慎ましい畑を愛し、夜は穏やかに恋人を愛し、月に一度は夜が逃げるくらいの熱烈な愛を綿の寝床の上で合唱する。

 それを繰り返して、恋人をとっかえひっかえして、百年もすれば魔界は今回の件なんか忘れているはず。命に溢れた魔界では、記憶も地形も何もかもが、あっという間に移り変わるのだから。

「あー、でもメディサとか他の魔族とか、私を追いかけてくるかも。メディサのやつ……執念深いから。どーすっかなあ」




 と。

 困った困った言いながら、アンヘルフィアは人界へと降り立った。

 何だかんだ生きていけるだろうと考えていたのだ。

 考えていた上に、実際にこれまで何だかんだと生きてきたのだから。今回も何とかなるかなあ、などと想いながら、密かに人界での長期生活にワクワクしながら。

 望んだのんびりホワホワエロエロ生活の始まりの1ページは。


 汚濁と破滅が乱れ絡む情景だった。


 見渡す限り火の大森林。

 聞こえてくるのは阿鼻叫喚雨霰あめあられ

 香る臭いは臓物と糞尿の大海原。

 人界へ着ての最初の街が、まさかの魔族魔獣共に襲撃を受けている最中さなかだった。

「……うっわぁ」

 夢見た群青愛満ち溢れる人界は、夕を告げる西の空よりも赤く燃えていた。

「た、助けてッ! 助けてよッ!」

「あぁん?」

 足を掴まれる。

 何だ? この薄汚い女は、と視線を。

 見るからにみすぼらしい、ザ・白馬の王子様の白馬のクソに塗れてそうな残念な女が、背中から出血大サービスをして倒れていた。土気色の服を上下に来て、痛みっぱなしの髪はボッサボサ。女らしさの1つも見当たらない。アンヘルフィアの価値観で言えば、下の下のランクである。

 つまるところ、好みの女じゃない。

「いやいや、おい離せよ。何で私に助けを求めてくんのさ。私はどー見たって──」

「お願いしますッ! わ、私……このまま死にだくないッ!」

 じゃあどのままなら死んでいいんだ。そんな言葉を呑み込んだ。

 何度も人界へ渡り人間のフリをして過ごしてきたが、人間の死生観はアンヘルフィアには未だ掴めないものだった。愛や恋に全力で生きる、それが人間の好きな所だ。

 人界に来て意味の分からない事を言わないでくれ。死にたくないなら強く生きてくれ……と心底思う。

 にしても、どうしてこの人間は自分に話しかけてきたのだろう。自分は魔族で──。

「あー……そっかそっか。そういや、私──人間の姿だったな」

 人界に行くからと、魔界から出る直前に人間に化けたことを思い出す。つい先程の事だというのに忘れていた。それほどまでに、目の前の惨状が衝撃的だったとも言える。

 男も女も色を覚える絶世の美女。夜の月光りを放つ純白黄金色の肌。翡翠の瞳。完璧なプロモーションに、薄い衣服。

 そんな姿でケロケロと平然と立っていたら、助けを求めてもおかしくない……のかもしれない。

 助ける気は──当然ながら、毛頭ない。

「いやあ、人間さんよ。私さぁ」

「ひっ!?」

 途端に、女の顔は絶望に歪んだ。

 服を塵にしてありのままの裸体を披露する。

 肌は漆黒と深紅を混ぜ合わせたような、紫色。

 チャームな黒い尾を生やして見せては、ショートの黒髪をなびかせて見せた。

「テメエらの言う、まあいわゆるバケモンさ。だからよ、助けらんねえわ。悪いね」

 絶望と怒りが滲んだ表情を浮かべて女は足に爪を立ててくる。

 バケモノに助けを求めてしまったこと。

 死ぬ間際を嘲笑われたかのようにも感じたのだろう。

 女は罵倒を発しようとした瞬間、頭部を巨大な魔物に踏み潰された。

 卵の殻に覆われたトマトが弾け飛ぶような音と血飛沫と脳漿を顔一面に浴びながら、アンヘルフィア顔を上げる。

「んあ? おう、出た魔物」

 おそらく、この村を襲撃した魔物のトップなのだろう。そう直感させる程の巨大さと、堂々とした獰猛さを全身から放つ、巨大な四足歩行の魔物がそこにはいた。

 炎の灯りを物ともしない漆黒の体毛に覆われ、煤けた黄金色のたてがみを揺らせた、口が避けた獣。鼻につく瘴気を吐き散らしながら、無数の眼球で魔物が見下ろしてきた。

「ココハ、我ノ領地……去レ」

 言葉を話す。

 それはつまり、一定の期間を生きてきたことを示している。少なくとも、百年単位。ただ如何せんに、コミュニケーションというのを分かっていなさそうだというのが、アンヘルフィアの診断だった。話す言葉よりも、まるでプライドを顕示しようと鼻息を強く吹きかけて来る辺り、やはり獣である。

(つーか、息……臭えな)

 強烈な獣臭に鼻を摘みながら、空いた手を顔の前で振る。

「ああ……悪い悪い。魔界に来たらいきなりここだったんだよ。すぐに出てくからよ、そんな鼻息たてるな」

「失セロ。醜イ。目障リダ」

「………………」

 臭気の嫌悪感を抜き去る程、怒りが頂点に達した。

 馬鹿みたいに年取っている。それは認めよう。だが、獣如きに醜い目障り言われるのって癪に障る。

 やはり人界育ちの魔物魔族は駄目だ。礼儀というのが分かっていない。

 こちとら呪王の御遣い様を腹上死させた大魔族の一柱だというのに。……そのせいで、人界へ逃げてきたのだが。

「失せるからよ、1つ教えてくれねえか? ここらで一番近い都ってどこにある?」

「何故、ソレヲ訊ク?」

「いやあ、ちょーっと魔界でヘマしちまってよぉ。追手が来る前に人間の中に混ざり込んで、平和に過ごそうって考えてんのさ。都の方が、いい顔した奴が多いだろ? そんな中で初心うぶな子供を骨抜きにしてさらいてえだけさ」

 いつの時代も、馬鹿が付くほどの思い込みと夢いっぱいの頭を持つ息子娘というのは出来るものだ。数千年生きた経験上、特にそういう奴は中途半端な金持ちの次男次女に多い。そこいらの欲をちょいちょいと誘惑すれば、あっという間にお得意様だ。

 そうなれば、後はもう、離れられない。

 そこからはあの手この手で誘導すれば、理想の旦那さん御嫁さんの出来上がり。

 そうするには、そこそこの都でなければいけない。

 燃える村の西の方に山が見える。その向こう側にでも、都があってくれれば幸いであるが、無ければ空を飛んで行けばいい。あるいは、地道に歩いて突発的な爛れた運命ロマンスを願っても──。

「貴様……人間共ニ組ミスルツモリカッ!」

「…………………は?」

「魔族デアリナガラ、アノ愚カナ者共ニ付クトハッ! 貴様ァッ!」

 獣臭い息が、怒鳴り声と一緒に顔面に、唾となって降り掛かった。粘性の強い、人間の食べ滓が混ざっている気色の悪い唾を頬にびっしりと感じる。

 途方に暮れた。

 ああ、人界の魔物は、こんなに馬鹿になったのか。

 おいたわしや。

 獣はどんなに長生きしても獣なのか。

 いや魔界に普通にいるなこういうタイプ。

 なるほど、御遣いが呪王まじないおうを復活させようとしたのはよく分かった。こういう馬鹿を取りまとめるには、微妙な王様が必要なわけだ。

 ちょっと悪いことしたかな~。


 と。


 想いを馳せながら。

 アンヘルフィアは魔物の首を引っこ抜いてやった。

 プシャァァァ。

 なんと間の抜けた音か。

 首を無くした獣は赤い血を吹き出すだけの蛇口になった。燃える人界の村に良く映える。焼け焦げた炭の匂いと臓物の香り、そして魔界の瘴気を少しだけ含んだドブ臭さ。

 魔族も魔物も、魔界育ちも人間育ちも、これには敵わない。

 匂いと色に釣られて、辺りからゾロゾロと群がってきた。

「ギギ、ギィ? ギギッギッギギッ!」

 魔物の子供なのか、似たような姿形をした、だけど小さな体躯をした可愛いチビども。数は千と言ったところだろうか。

 ズラリ、ズラーリっと。

 アンヘルフィアを囲んでいる。

「だ~か~ら~。私は、お前らの邪魔しねえって言ってんじゃん」

 言葉も喋れない魔物に叫んでも、やっぱり意味はなかった。チビ達はこちらを食い殺さんと、襲いかかってきた。

 当然ながら。

 皆殺しである。




 果たして、ここまでが、アンヘルフィアが魔界から人間界へ逃げた、単なる序章である。

 そしてここからが、本編だ。

 悠々自適な人間界欲望快楽三昧の──ではなく。

 人間界奇想天外、まさに不快不愉快三昧の、大冒険子育てが始まったのである。

 人間共も、魔物共も、全員が死んでしまった燃え盛る村の中央。

 ちょうど、教会が立っていた。

 火の海でなければ、さも見べ醜き、、、、立派なモノだったであろう教会の、その前に、赤ん坊が泣いていたのだ。

 教会前の噴水に座り凭れ掛かる、血だらけのシスターに抱かれて。

「……だい、じょうぶ…………だ、い、じょ…………ぶ…………。ママが………そばに……………いるからねえ……………」

 目も見えていないだろう。

 顔色だって土気色だ。

 身体なんて下腹部が縦に引き裂かれて、腸やら何やらがまろび、、、出ている有様だった。顔立ちは綺麗なのに、勿体ない、とアンヘルフィアが高く評価するほどには女性の顔は整っていた。もし万全であれば、嫁候補になっていたであろう。

「ったく……魔物共が。食う人間くらい選べよな。何でもかんでも食うなんて、あーあ、勿体ねえ勿体ねえ。コイツなら、いい具合に手懐ければ面白い相手になってくれたのに、腹なんざ裂きやがって。股ぐら、、、も拝めねえじゃねえかよ…………ん?」

 シスターをねぶるように視線を這わせていた時、違和感を抱いた。

 腹の裂かれ方が、乱暴だったのだ。

 犯したのなら、あの魔物のイチモツの事だ、内側から裂けて肉が外側に向かっていなければいけない。食われるにしても、食い込ませた歯で肉を引っこ抜くのだから、やはり肉は外側に捲れていないといけない。

 なのに、裂けている腹は内側に向かっている。爪か何かで引き裂かれたんだ。

 犯す訳でも、食べる訳でもなく、純粋に腹を目掛けて攻撃したかのようだ。

 それに抱かれる赤ん坊は……へその緒が。

 どうして赤ん坊は無事なのだろうか。

 泣き声が耳に届く。

 赤ん坊は──光り輝いていた。

「おいおいおい、こりゃあ……マジかい……………聖人じゃねえか」

 聖人。

 神の寵愛を一身に受けて生を与えられた、奇跡。魔族には、この上ない聖なる力──アンヘルフィアから見れば、邪悪な力だが──を宿した人間。

 その気になれば、魔界を……そして人界さえも平服させる事が出来るとさえ謳われている。

 その人間が、赤ん坊として、無防備に──そして、力が未だ熟することなく、死にかけの女性に抱かれている。

 アンヘルフィアは。

 コレは、運命だと直感したのだ。

「………どなた、ですか……………?」

 シスターが訪ねてきた。

 やはり目が見えなくなっているのだろう。見た目が明らかに人外なアンヘルフィアに声を掛けてきたのだから。

 やはり、運命だ。

「どうか………この子を──」

「……ええ、任せてください」

 下唇を噛み締めながら、応える。

「この子は……もしかして、聖人の子ですか? 神の……御子ですか?」

 喉が震える。

 下顎の皮が上ずって、呼吸が僅かに乱れた。

「は………い…………。この子は……いずれ…………人々に………導きを………」

 まだだ。

 まだ。

 まだまだ、とアンヘルフィアは自制する。

 笑うな。

 この馬鹿、、が死ぬまで………笑うな。

 人間を演じろ……と。

「そうですか。御安心を。魔のモノ達は、滅ぼしました。この子の……名前は?」

 聖人には、真名がある。

 それを知り、唱えれば、神の寵愛を手にする。

 その寵愛はやがて、偽りで人外の自分に、魔界からの報復も人界のあらゆる弊害も跳ね除ける最高の護符となる。

 順風満帆な生活の為に。

 この餓鬼を育て上げれば、従順な子供として育て上げればッ!

 メディサからも、メディサの怒りにつられてやってくる魔族共を追い払えるッ!

 人界で面倒事を起こされりゃあ、人間共も面倒になってくる。

 この餓鬼がいれば、そんな問題は露のごとし。

 だから笑うな。

 この瞬間、笑わなければ……順風満帆な生活が約束される! 成長しきって魔力を送り込めば、死なない人形にも出来るんだ!

 笑うなッ!




「名前は………レイ。レイ………トワイライト……………。真名は……」




 マオテラス。




 ……………。

(やぁぁぁああありぃぃぃぃぃ)




「キャハハハハハハッ! ごっくろーさーん! こいつは、私が立派に育ててやるよぉ!」




 アンヘルフィア、人間も魔族も誰もいない燃える街を1人高笑いをしながら、レイを腕に抱いて歩いていった。

 目一杯の愛を捧げよう。

 母だけを愛してやまない、純粋無垢な我が子に育て上げてみせよう。

 サキュバスの自分なら、ちょろいものだ。

 愛を語り、愛を騙り、愛を教える事に関しては当世一の一等賞。

 聖人でも餓鬼ならば、付け入る隙など幾らでも。


 まさに悪魔のように、アンヘルフィアは笑いながら村を出て行った。

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拝啓:聖人を育てる事になったサキュバスです 地獄屋 @jigokuya

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