死んだ異世界の救い方

   "面白い話に必要なのは何だ?"

 その問いを求めて辿り着いた先に有るのは、きっとこんな物語なんだろう。

 先ず、語彙が分かりやすい。
 厨二病を半年程 寝かせて発酵させたような、深夜 2 時の二次創作界隈で漂ってそうなドギツさや、基準点も設けずスカウター大量廃棄するようなステータスが無い。
スッと頭に気持ち良く入ってくるんだ。

 展開や構成も良い。
 この作品は必要最低限の3 人称視点を採用しているが、決して描写のセル画一枚たりとて蔑ろにする事が無い。だから頭ン中でアニメーションがポンポン浮かべられる。
 ほら、豪快にステーキ!と言っときながら火加減一度、サシの傾き、ひとつまみの質量まで拘ってる職人みたいな……まぁそんな感じ。要はスッゲー美味い。

 で、内容。
 王道?……じゃねーなコリャ、転生っていうから半ば諦めて読んでたんだけどね。コレがまた不思議極まりないダークファンタジーなんだ。(違ってたらゴメン、)
 言っても暗すぎる訳じゃ無い。何処ぞの火星みたいにヒロインが即ハローグッバイって事はないから、そこは安心してくれ。

 今僕から言えんのはコレぐらい。あとは君自身の目で…………え、話長い?ゴメン、

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