かつての人気作品がパワーアップして戻ってきた!
あんまり陳腐な言葉は使いたくないけど、そう言わざるを得ない作品です。
最強だった百合小説が、作者さんが時間を掛けてブラッシュアップしてさらに強くなってます。
縁あって私はリメイクされたバージョンを先に読ませて頂いておりますが、安心してオススメできる百合です。
前作が悪かったということは決してありませんが、明らかに良くなっています。
当時だって「ここが分かりにくかった」なんて微塵も思わなかったのに、不思議なもんです。
日記には書かれていませんが、オガワは絶対にノートの片隅にオオタキの名前を書いてニヤニヤしてますし、LOVE過ぎてそのページを破って食べてます。
これも書かれていませんが、オオタキのことを想いすぎて気付けば教室を通り過ぎてねりねり歩いてると断言できます。
こいつ何言ってんだって思うでしょう。
だけど読んだら「これはノート食べながら廊下ねりねり歩いてるわ」ってなるはずです。
信じられませんか? じゃあ読みましょう。
まだ投稿途中で短いので5秒くらいで読み終わるはずです。
そして続きが気になって、あなたもねりねりと家の前を通り過ぎることになるはずです。
本作は女子高生の主人公のオガワが書く日記、という形で進んでいきます。日記に書かれる内容のほとんどはオガワのクラスメイトのオオタキについて。オオタキは、とにかく可愛い。オガワに言わせれば天使と人間が結婚したら生まれるような子。日記の序盤では、そんなオオタキの可愛さをオガワが絶賛し続けますが、時間が経つごとにそれが少しずつ変わっていきます。
こういう登場人物の考え方とか関係が変わっていく様が好きな人も多いと思います、私はすごく好きです。
ただオオタキが可愛い、好き、では終わらずオガワが悩む様は読んでいてとても引き込まれます。日記という形で文章が書いてあるからこそ、その時のオガワの感情、思ったことがそのままダイレクトに書いてあり、それが良く噛み合っているんですね。その辺りはぜひ本編をご自分で読んでみてください。私の拙いレビューでは伝えられない沢山の魅力が詰まっているので。
あんまり直接ここが好き、と書いてしまうとネタバレになってしまうので書けないんですが、まず6/24までは読んで欲しい。出来れば7/3まで読んで欲しいし、なんなら7/6と7まで読んで欲しい。そしてそこまで読んだなら最後まで読んで欲しい。というかきっと、一度読み始めれば最後まで読みたくなると思うので大丈夫です、心配無用。
普段あまりこういうレビューとかは書かない、というか書けないんですが、それでももっとたくさんの人に読んでもらいたいと思った作品なので…。本当におすすめです。