日記だからこそ伝わってくる感情

 本作は女子高生の主人公のオガワが書く日記、という形で進んでいきます。日記に書かれる内容のほとんどはオガワのクラスメイトのオオタキについて。オオタキは、とにかく可愛い。オガワに言わせれば天使と人間が結婚したら生まれるような子。日記の序盤では、そんなオオタキの可愛さをオガワが絶賛し続けますが、時間が経つごとにそれが少しずつ変わっていきます。
 こういう登場人物の考え方とか関係が変わっていく様が好きな人も多いと思います、私はすごく好きです。

 ただオオタキが可愛い、好き、では終わらずオガワが悩む様は読んでいてとても引き込まれます。日記という形で文章が書いてあるからこそ、その時のオガワの感情、思ったことがそのままダイレクトに書いてあり、それが良く噛み合っているんですね。その辺りはぜひ本編をご自分で読んでみてください。私の拙いレビューでは伝えられない沢山の魅力が詰まっているので。

 あんまり直接ここが好き、と書いてしまうとネタバレになってしまうので書けないんですが、まず6/24までは読んで欲しい。出来れば7/3まで読んで欲しいし、なんなら7/6と7まで読んで欲しい。そしてそこまで読んだなら最後まで読んで欲しい。というかきっと、一度読み始めれば最後まで読みたくなると思うので大丈夫です、心配無用。
 
 普段あまりこういうレビューとかは書かない、というか書けないんですが、それでももっとたくさんの人に読んでもらいたいと思った作品なので…。本当におすすめです。