概要
現世での使命を果たして、今よりも愛溢れる世界へ行こう!!
小学五年生の時に親友を病気で失った七海潮(ななみうしお)。しばらくは悲しみにくれるも、天からずっと親友が日常を見守ってくれている、そして再会できるだろう。そう、信じて、悲しみを乗り越えて誇れる自分をあの世から見届けて欲しいと誓い、その誓いに恥じぬように一生懸命に生きる潮。中学一年生となった潮。いつものように学校で一日の大半を過ごして就寝してから数時間後、突然死を迎える。魂となり、第三者視点で自分を眺めていることを自覚してから、自分が死んだのだと悟る。肉体は死んでからも生は続き、魂となって存在していることが可能だと知る。これならば、夢枕に立ってくれた大好きな親友の島息吹(しまいぶき)の言葉が事実だと思う。死んだらまた会える、必ず迎えに行くから。この言葉を信じて天を駆け巡るが、息吹は見当たらない
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!恋愛という枠を超えたスケールの大きな愛
何度か読み返して「この読後感と似たような気持ち、どこかで体験したことがあるんだよなぁ」と思ったんです。
登場人物が死んでるのに、当の本人たちはすごく嬉しそう。一応死を悼む人はいるものの、周りのキャラも祝福ムードで、あまつさえ読んでいる私にも悲しい気持ちは湧いてこない……。
こんな読後感、どこで味わったんだっけ……と記憶をひっくり返してみて、思い出しました。
ネタバレを防ぐためタイトルは伏せますが、映画化もした児童向けの名作ファンタジー小説を読んだ時です。
その壮大なストーリーのラスト、メインキャラが列車事故で死んでしまいます。でもキャラたちは「あの世に行って幸せに暮らせる」と前向きにとらえ、…続きを読む