読み始めたら、終わり。

必要以上に「場面」を見せない。
首尾一貫してドライな描写が、恐怖感を醸し出しています。
加えて、予想のつかない展開が、先の見えない緊張を煽り、読者の理性を蝕んでいきます。

お見事!としか言えない読後感。
多くは語ってはならないでしょう。
ですが、あなたはこの一篇を読み始めた時、すでに罠をかけられています。気をつけて。

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