第5話 4月14日 前編
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《学校》
『軽音』や『バンド』というものは、あまりよい印象を持たれることが少ないのではないだろうか。実は俺もあまり良い印象を持っているわけではない。なんか、チャラチャラしたヤツがやるものだと思っていた。
そんな世界に俺は今、まさに飛び込もうとしているのだ。たぶん『軽音同好会』の活動は今日の放課後から始まるのではないだろうか。『ヤバい、なんか緊張してきた。大丈夫か?やっぱり無理っていって止めた方がいいんじゃないか?どうしよう、どうしよう』という思考が朝から止まらない。とりあえず落ち着こう。そうすれば気も晴れるはず、
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《放課後、教室》
全く気が晴れなかったー…。そりゃそうでしょうね。なんとなくわかってたよ、トホホ。
「失礼しまーす、河村くんいますかー?」
誰かが俺を探しているみたいだ。大体想像がつく。だってそんなに多くの人と会話をしてないから、俺の名前を知る人なんてたかが知れてるもんね。教室の入り口を見ると、やっぱり佐上さんが立っている。
「あ、河村くーん!」
目が合った途端に手を振ってくる佐上さん。やめてよ、またクラスのみんなが俺を見てるじゃないか。
クラスのみんなに見られながら小走りで佐上さんのところに向かう。
「佐上さん、どうしたの。」
「どうしたの」って同好会の話しに決まってるだろ、しっかりしろよ俺。
「今日から同好会の活動開始だから、顧問の先生の紹介とかしないといけないと思って!」
ほぉー、同好会でもきちんと顧問がいるのか。てっきり顧問も活動する部屋も決まってないものだと思っていたが…
「じゃあ、行こうか!河村くん!」
颯爽と歩きだす佐上さん。待ってくれ、俺まだ鞄すら持ってないよ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~《生物室前》
連れてこられた先は、なんとなく他の場所より5%ぐらい湿度が高そうな生物室。要するにどよーんとした空気が漂ってるってこと。
「さ、佐上さん。ここに顧問の先生がいるの?」
「そーだよ!」
佐上さんが笑いながら生物室のドアを開けると、そこには眼鏡をかけ、髪の毛をボサボサに伸ばし、よれよれの白衣をきた女性がいた。
「誰かと思えバ、佐上クンですカ。ドアを開ける前にノックぐらいしないとダメですヨ」
俺たちの顧問もと思われる女性は薄い笑みを浮かべて佐上さんを注意する。この人の喋り方めちゃくちゃ癖があるな、
「ごめんなさーい♪」
佐上さん、まったく反省してないでしょ。語尾でわかっちゃうよ。
「河村くん!この先生が軽音同好会の顧問の『
佐上さんの紹介と同時に乙藤先生が口を開く。
「君が河村クンですカ。佐上クンから話は聞いてますヨ。これから軽音同好会の仲間としてよろしくお願いしまス」
「河村です。よろしくお願いします。乙藤先生」
思い出したぞ、なんか廊下歩いてるとき1個上の先輩らしき人たちがなんか言ってたな。『生物室の
「じゃア、これから同好会の活動場所とカ、いろいろ説明したいので2人ともそこのソファーに座ってくださイ」
《詳細設定》
・身長 172cm , 体重 ??kg , 好きな食べ物はサバの味噌煮
・担当教科は生物
俺たちのバンドスコア 本好きぼっち @honnzuki_bocchi
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