第3話 冬に少し戻った日の小さな幸せ【番外編】
日ざしがようやく春めいてきた今日この頃ですが、今日は冷たい風が吹きました。
今年は暖冬だったそうです。けれど、私にはかつてなく、長く寒い冬に感じられました。母もそう言っていました。やはり今、大変な病気が流行っていますから、心理的な圧迫感や不安がそう感じさせるのでしょうか。
もともと私は冬が好きです。いろいろ不便なこともありますが、冬は空気がきれいになるからです。
今、他の人達が外出したので、家中の窓を開けて掃除機をかけました。冷たい、澄んだ風が家の中にもいっぱい吹いて、新鮮な空気で家が浄化されるような気分です。
それが冬に少し戻った日の、私の小さな幸せでした。
夕食はぶり大根などにしようと思っています。うちのぶり大根は栗原はるみ氏のレシピ。『私の贈りもの』栗原はるみ著(文化出版局)に載っています。簡単にできますよ。
母はこれが大好きで、次の日の朝食にも自分で出して、「そこまで喜んでくれるなんて……」と言いたくなるくらいの顔で食べてくれます。
この本の「酢じょうゆ卵」も憶えておくと便利で助かっています。
不満もありますが、私は自分の家が好きです。そういえるのも、本当は恵まれたことなのかもしれません。
お母さんは正義! TOSHI @toshi-007
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