本人にしか見えなくなても、そこに確かに存在している友達。

レビュー執筆者:戸崎亨
(著者は恋愛系をあまり見ないので無知故に変なことを言ってたらごめんなさい)

レビューへ至ったポイント
→「イマジナリーフレンド」の存在が、どこかで見たことがあるかもしれないストーリーの魅力を引き出してm作者がその魅力を理解して短編ながら人を感動させるような表現をしているのも良かった。


憧れの先輩がいる友達。
だけどその先輩はその友達ではなく私にアプローチをしてきて――。

ここまで見るともしかするとどこかで見たことのある話に聞こえる。
少なくとも、私個人的には既視感のある話だった。

しかし、そこにこの作品の主人公である女の子の「イマジナリーフレンド」の話があることで、上記の状況から、この作品ならではのオリジナリティが出ている。

そしてこの作品の良いところは、イマジナリーな存在を良く生かし、主人公の女の子の心の葛藤を不自然な箇所なく流麗に表現しているところにもある。そして最後にはその流れがあるからこそ心が動くラストとなっている。

……何が言いたいかと言うと、とても感動した面白い短編でした、ということ。
何か心が動く一作を読みたいという方はぜひ一読してほしいと思う。

このレビュー主何言ってるか分からないよ……という方も一度ぜひ読んでみてほしい。いい話であることがよく分かるから。