僕と彼女の十二年。二人の想いに心奪われ。

三度目の『四年に一度』。

それが、僕と彼女の今の関係が経過した時間。つまり、十二年だ。

子供ならば、生まれてから小学校を卒業するまでの時間。
長いようで実感としては短くも感じる時間。

そのような時を経て、物語の中の僕と彼女の気持ちがどのように変化したのか、短く交わす言葉や描写から、よく伝わってくる。特に最後の『私の独り言』がいい。二人の関係の深さが伺える。

物語のちょっとしたギミックもスパイスとして良い感じ。実に、にのまえさんらしい味付け。

短編の恋愛ものとしてメインディッシュとなれる物語に仕上がっています。是非ご堪能あれ。

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