奇病に弄ばれる義兄妹 六代目九郎右衛門
パーティー会場の隅に一人佇む少女、否、少年。
そんな少年が放っておけなくて声を掛けた少女。
これが切欠となり親交を深める二人。
一年後、親同士の再婚によりひとつ屋根の下で暮らすこととなるのだが、
思春期真っ只中の世代を襲った奇病により、少々ややこしいことになってしまう。
これは、二人が近づいたり、離れたり、また近づいたり……、そんな話です。
◇◇◇ あらすじ(01.プロローグ~05.女の子同士)◇◇◇
とあるパーティー会場で出会った透(とおる)と凜愛姫(りあら)。
親同士の再婚という形で二人は一緒に暮らすことになるのだが、性徴期性反転症候群という奇病のよって二人の肉体的な性別は反転してしまっていた。肉体的な変化は同時に精神的な変化をももたらし、明るく振る舞う透に対して不快感を顕にする凜愛姫。
しかし、透がイジメを受けた事を切欠にお互いを意識し始め、やがて付き合うことになる。
このままいちゃラブな高校生活を送れるのかと思いきや、交際して間もなく、事件を切欠に透が記憶喪失になってしまう。本来は男であった透はその事すらも覚えておらず、凜愛姫をヒヤヒヤさせることになる。
とはいえ、記憶喪失は一時的なものであり、更には奇病の治療薬が開発されて凜愛姫が女の子へと戻る。そう、女の子同士の交際へと発展するのであった。
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目次
完結済 全89話
更新
- プロローグ
- 01.01 「折角のパーティーなんだから楽しまないと」
- 01.02 「女の子だと思ってた、よね?」
- 大切な人
- 02.01 「僕だってこんなんで行きたいわけじゃないんだけどね?」
- 02.02 「透は私のあ、姉ですから」
- 02.03 「頼んでないから」
- 02.04 「俺の初めてを君に――」
- 02.05 「うんちって毛虫みたいに自分から上履きの中に入ってこないですよね」
- 02.06 「透、一緒に――」
- 02.07 「話しかけないでっ」
- 02.08 「どうしよう……」
- 02.09 「お友達で……お願いします」
- 02.10 「ところで、そろそろ本題に入りたいのですが」
- 02.11 「折角のパーティーなんだから楽しまないと、ね?」
- 02.12 「ふーん、綺麗な人よね」
- 不適切な関係?
- 03.01 「ぼくなりに覚悟が必要なのでね」
- 03.02 「仕事、みたいなんだけど」
- 03.03 「僕がそんなことするとでも思ったの?」
- 03.04 「おかえりなさいませ〜、お嬢様♪」
- 03.05 「そうだな。先ずは脱いでもらおうか」
- 03.06 「えーっと、感激で胸がいっぱいです?」
- 03.07 「痛いって。離せ、変質者っ」
- 03.08 「食材が無かったのよ、食材が」
- 03.09 「ボディー……ガード」
- 03.10 「只の……クラスメイト」
- 03.11 「最悪の場合はその体で払ってもらうだけだから、安心していいわよ」
- 03.12 「ありがと。幸せになるね」
- 03.13 「はい、はーい。異議あり、異議ありでーす」
- 03.14 「ぼくは遠慮しておこうかな」
- 03.15 「あら、お赤飯炊かなきゃかしら?」
- 03.16 「ねえ、知ってた?」
- 03.17 閑話:「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、マジでヤバイ」
- 03.18 「いいよ、ゆっくりね」
- 03.19 「ちゃんと責任とるね」
- 03.20 「義理の姉弟ならエッチとかしてもいいってこと?」
- 03.21 「初々しくていいわね。ね、あなた?」
- 03.22 閑話:「仕方ありません。いつものように2人で勉強しましょうか」
- 失われた記憶
- 04.01 「たす……けて」
- 04.02「彼女は助けを請わなかったのか?」
- 04.03 「えっと、あなたがトオルなの?」
- 04.04 「へ〜、仲良かったんだ。何歳ぐらいまで一緒にお風呂入ってたのかなあ」
- 04.05 「私もおっぱい触っていいなんていった覚えは無いんだけどなあ」
- 04.06 「私とは只の友達ってところかな?」
- 04.07 閑話:「こんなくだらない事に時間取られたくないの」
- 04.08 「じゃあ、私とデートしよう」
- 04.09 「急がないとフォアグラ丼無くなっちゃうよ?」
- 04.10 「大丈夫。お姉ちゃんが教えてあげるから」
- 04.11 「ねえ、前にもこんな事あった?」
- 04.12 「健康な男の子だからね。そうなっちゃうのは仕方ないのかな?」
- 04.13 「うん。もう少しだけ」
- 04.14 「ねえ、キスはした?」
- 04.15 「そっか。我慢しなくていいからね?」
- 04.16 「これって、本命?」
- 04.17 「待ってたよ、マイ・プリンセス」
- 04.18 「お前の欲望の源を焼き切ってやるーっ」
- 04.19 閑話:「これを着けなさい」
- 04.20 「びょーいん?」
- 女の子同士
- 05.01 「やっぱダメ。男同士は有り得ない」
- 05.02 「天使だ……」
- 05.03 「決めた。私がなんとかする」
- 05.04 「はい、あ〜ん」
- 05.05 「私の事なんて覚えてないですよね」
- 05.06 「お姉様……」
- 05.07 「僕を捨ててった人なんでしょ?」
- 05.08 「いや、君も女の子だよね?」
- 05.09 「ふぇん……、ふぇぇん、ふええええん」
- 05.10 「あのね、お母さん、これには色々と訳があってね」
- 05.11 「そうね、料理しながらお母さんと少しお話ししましょうか」
- 05.12 「触れば解るから……」
- 05.13 「女子が圧倒的に減ったよな」
- 05.14 「会いたくないか、お前を産んでくれた人に」
- 05.15 「学校で会えるから」
- 05.16 「さっきのは無し。ノーカンよっ!」
- 05.17 「充電、しよっか」
- 05.18 「会いに行こっ、お母さんに」
- 05.19「母さん……」
- 05.20 「待っててね、母さん」
- 05.21 閑話:「それで、この少女が何か?」
- 婚約
- 06.01 「彼の子供を産みたいとは思わないかい?」
- 06.02 「えっ、結婚?」
- 06.03 「触って確かめる?」
- 06.04 「あら、奇遇ね」
- 06.05 「お帰りなさいませぇ、ご主人様ぁ」
- 06.06 「もう、何してるのよ(怒)」
- 06.07 「僕、男なんだけど?」
- 06.08 「ねえ、見たの?」
- 06.09 「信じて、僕のこと」
- 06.10 「何か問題でも?」
- 06.11 「明日は女の子バージョンで宜しくねっ!」
- お礼とお知らせ
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