クロスゲート
@yakitori72
はじまり
「さあ、進むのだ○○くん。君に我々の未来がかかってるんだ!」 「はい!分かりました代表。必ずやこの世界を守ってみせます!。」
俺は座り込んでいた。
うぅ、、、めまいがひどい。視界がぐるぐると回り今にも吐いてしまいそうだ。立つことすら出来ない。
「どこだ、ここは。」
俺は草原の中に座り込んでいた。
一体なぜ?頭が追いつかない。というか俺はどこから来たんだろうか。というか俺は、 俺は誰なんだ?思い出せない。自分が何者なのか、どこから何をしにここへ来たのか。
答えはでない。考えれば考えるほど疑問が増えそれを思い出せない自分に対して恐怖心さえもってしまった。俺はこれからどうすればいいのだろうか?気づけば見知らぬ草原の中に一人で座り込んでいて記憶を失っている。幸いにも失ったのは自分に関係する記憶だけで他のことは覚えている。それはいいとしてこれから先俺はどうやって暮らしてけばいいんだ。一寸先は闇とはこういうことだと身をもって思った。
「おえっ。」思わず吐いてしまった。考えすぎていたのだろうか。とりあえずこの状況をどうにかしなければ。しかし周りは草ばかりで町や建物はひとつも見えない、いやあれは町か。町だろうか。ただ俺の記憶にある町と今俺が見ている町は全くの別物だった。城壁と思われるものが町を囲っておりその中心には城らしきものがそびえ立っている。おとぎ話にでてきそうな町だな。あそこへ行けば助けてもらえるのだろうか。疲れきった俺にかすかに力が湧いてきた、まあだからといって動ける訳ではないのだが。とにかく今日は疲れた。もうすぐ日も暮れそうだ。考えても仕方ない、とにかく今は一刻も早く疲れを回復したい。俺は寝ることにした。
うぅ、、、眩しい。眩しい?いや、眩しくない。まだ夜なのだろうか。俺は重たい瞼をあけた。
「え?」突然のことで思わず言葉がもれてしまった。
なぜならそこに見えたのはいかにも高級品と思えるようなシャンデリアだったからだ。
クロスゲート @yakitori72
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