第9話 「えっ付き合ってなかったの」
秋山さんと出会ってから文芸部に入り何日か過ぎた。
今はただ高校生活に慣れることを意識してきたがだいぶ慣れてきたようだ。
高校生なんとかやれてる感じ!
部活も楽しく本を読んでいるとあっという間に時間が過ぎていく。
最近本ってこんなに面白かったっけと思うことがある。
最近は本を読む人が減り本屋自体減っているらしいが本っていいなと思う。
そんなある日男友達と昼食を食べていると秋山さんが俺たちの席にやってきた。
「今日の部活動のことで…」
何だろうと思いつつ男友達の話をよそに俺は教室を出た。
「今日の部活なんですが早退しなくちゃいけなくて… 」
「病院とか?」
確か体が弱いと聞いたことがあった。
「そうです。私体が弱くて…」
「分かった。実は俺も今日病院行く用事があってさ」
そう言うと「桜沢くんも体が弱いの?」
「いや そんなことないけど親が入院してて見舞いにね…」
「そうでしたかお大事に」
話が終わり教室に戻ると男友達から「おっ彼女さんとの会話終わったんだー」と大きな声で言った。
「そんなわけないだろ。同じ部活の人だ」
キッパリ言い切ると「えっ付き合ってなかったの」ととぼけた顔をされた。
コイツ俺と秋山さんが仲良いことを知ってめちゃくちゃ言うじゃん。
「早く食べないと昼休憩終わるぞ」と急かすと友達は、「マジ、後5分で昼休憩終わりじゃん」と急いでご飯を食べ始めた 。
俺はその様子を見て「急げ急げ」と急かすのだった。
僕は夢の世界で君と逢う 水月 アオ @Mizuki_Ao
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