第1話 全ての始まり
この世は電気で出来ている。
無論、電気だけでは無いが
電気が無くなってしまえば世界は崩壊する。
物質が存在する為に電気が必要なように
この世界には異能を持つ事が必要とされていた。
異能を扱えるようになるのを「発現」と言う。
発現は基本的に少年期(小学生〜中学生)に起こり、それ以降発現しなかった者は
一生発現しないと言われ、「無能」と蔑まれる。
無能と呼ばれる者達は一見他の人と同じ生活を
している。
影では「社会のゴミ」や「塵芥以下」等
言われている事に気づかない程彼等は
無能では無かった。
そしてこの世界には異能を用い、治安を維持する
騎士団が存在する。
騎士団に所属する騎士は、政府により認められ
国家資格にも対応された。
いわゆる警察のような物だ。
反対に様々な目的を持ち、その目的を果たす為
テロ等の活動をする組織も存在する。
いわゆるギャングのような物だ。
(都合により暫くギャングと呼びます)
騎士団には3大騎士と呼ばれる幹部がおり、
それぞれ都市を守護している。
彼等は3大騎士は騎士王と呼ばれる騎士の配下で
その騎士王は未だ正体がわかっていない。
ギャングでは、組織ごとに強さの序列があり
現在トップに立っているのは
「虚」と言う組織である。
その組織にはたった10人ほどしか構成員はおらず
その10人は各々凶悪と呼べるほど強力な能力を
持ち、騎士団ですら手を出せない。
さて、解説は以上として
早速話に入るとしよう。
俺の名前は雷斗。
高校1年生の男だ。
この巫山戯た世界に産まれた不幸な者の一人である
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「おいっ!雷斗邪魔だよ!」
「何でお前みないな無能が産まれるんだろうな?」
「ママー何であの人いじめられてるのー?」
「あの人はね、能力が無いのよ…」
「へーならしかたないね!」
そう。
俺は能力が発現せず、無能認定を受けた。
上から
小中と一番仲が良かった元親友
クラスの担任
知らない親子
なんだが…
知らない奴にまで俺の事が知られたの?
きっつ…
ともかく
毎日この調子だから精神はすりへっていく一方
更にここの所頭がクラクラとして
たまにひどい頭痛頭が痛い…
あれ?頭痛と頭が痛いって…
まぁいい
そんな訳で
今日もいつも通りのクソみたいな学校を耐えて
家に帰っているのだが
さっきから何故だか体に違和感がある
イメージ的には
体の場所が今現在より先にあるイメージだ
持久走で最後の方に体がぶれる感覚あるだろ?
あんなんが今日一日続いてるんだ。
早く帰って寝たいんだがっと…
「すみません…」
向かいから歩いてきた人とぶつかってしまった。
一先ず謝ったが…
返事無いんだけど!
何あの人!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
side_ぶつかった人
「すみません …」
私はわざと彼の言葉を無視し、歩き続ける
『接触したようだがどうだ?』
「彼から波動を感じました。数分後におきます」
『そうか、頼んだぞ…』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
side_雷斗
何だこれ…
何なんだよっ!この痛みは!
俺は今かつてないほどの痛みに襲われていた。
(後に聞いた話だと、電気を纏っていたそうだ…)
あまりの痛さに耐えられず
叫んでしまった
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙痛てぇよォおおおお」
ドォン!
ビリビリビリビリ…
俺の叫びに呼応するように
雷が周りに落ちた。
すると、地面が割れ水が吹き出し
周り一帯が壊滅状態になる
腕を振ると地面を雷が走り
建物が壊れて行く
そんな現状を俺は痛みを忘れたように楽しんでいた
「そうだ!こんなクソみたいな世界なくなってしまえばいいんだ!」
「俺が!俺が壊してやる!」
そんな事を口走り暴れていると
「君…ならば私のところに来ないか?」
と、さっきぶつかった人が現れ声を掛けてきた。
その言葉に気が抜けた俺は
気を失ってしまった
異能世界で雷神が行く! @Kozuki1823
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