あとがき

「ブストサル」の外伝である、「神様のいたフットサル部」をお届けします。


舞台は正伝初期編と同様、千葉県にある佐原南高校。

ただし、その数十年後を描いています。

(そのため「リストフォン」など創作未来アイテムが幾つか出てきますが、

世代の流れを描きたかっただけで、SF小説になってしまったわけではありません。)



主人公は、しんどうりよう。東北から引っ越してきたばかりの、元気いっぱいの女の子です。

ゆうというフットサルの神様が在籍していたことに運命を感じフットサル部に入部します。


しかし、始めたばかりの初心者のほうが遥かにマシというくらい、ボールを蹴るのが下手な良子。

いったいどんな高校生活、フットサル生活が待っているのか。



と、そんな感じに幕を開けるこの作品、


「きんのさじ」の佐治ケ江優に続く、「優等生主人公」です。成績はよくないですが、性格が。



シリーズ最後の最後になるこの作品。

ブストサル要素をすべて注ぎ込みました。


・殻を破ったら実は天才な登場人物。

・ちょっとイカれた強敵。

・女子なのに怪我しまくりの凄惨バトル。

・友情。

・葉月の父ちゃん。


……しまった。マックスコーヒーを出すのを忘れていた。




新主人公である新堂涼子で始まり、紡がれていくお話ですが、

最後はたかふたの孫である少女が語り部となって、物語は終了します。


構想段階では、

「新堂良子、二年生。主将として頑張ってまーす」

と、そんな感じだったのですが、執筆しているうちに段々と、

正伝の主人公である高木 (木村) 梨乃の存在を完結させたい思いが強くなり、

このような、ちょっと奇妙な構成でのエピローグが作られることになりました。




2008年から7年ほどの期間をかけて執筆を続けてきた本シリーズ、

この作品にて、完全完結です。



「優衣」「らいむ」「デブリガン」「じょいふる」と背景世界が同じなのですが、

これもあと一作、「44歳のなでしこリーガー」で最後です。

まだ構想中であり、いつ書き出せるのかは分かりませんが。




お読み頂き、ありがとうございました。

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神様のいたフットサル部 かつたけい @iidaraze

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