ボトムアップ型人工知能かと思えるくらいの、自然でボキャブラリーに富んだ音声アシスタントが未来を感じさせる一作。知識を蓄えた機械が人類を破滅に追いやる映画は多々あるが、持ち主に求愛するだけのAIというのが斬新、且つ面白い。前半はサラという女性、そして後半はシロという男性が持ち主に愛を求めるのだが、そのアプローチの違いにも要注目。おススメです。
重い愛情を向けられた場合、断るか受け入れるかという二択が浮かぶだろう。だが、時と場合によっては解決策が一つしか用意されていないケースがある。その状況に陥ったとき、人はどのような行動を取るのか。主人公が人よりも人らしい心を持った音声アシスタントに振り回される様子は、ちょっぴりホラー。だけどクスリと笑ってしまう。機械だからといって愛情の深さは侮れない。脳内で再生される美声にときめいてください。