このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(11文字)
タイトルのみで作品全てを語っている作品が多いなか、シンプルに澱みを含ませ物語に更なる感覚を足している様に感じました。主人公も届き得ない理想を求め続ける傲慢さがとても良く、脇役の愚かにも幸福そうな対比も更なる仄暗さを内包させるにはとても良いテイストだと思います。無知を享受出来なかった悲しさを乗り越えてハッピーエンドを願います。愚者を求める者は是非
幸せな時は過ぎ去るのが早く、未來への明かりが消え去るのは悲しすぎる。でも、それが1人ではなく、二人でなら、きっとその先に幸せが待っているはず。
切ない雰囲気から物語は始まりますが、すごく主人公に感情移入できて。楽しく読んでいます。
これは、よくある魔王を倒すだとか、世界を救うだとか、そう言った物語ではありません。あくまで一人の男の物語、苦悩し、選択し、そして歩み続ける。彼の行く先に何が待っているのか、彼の選択は正しかったのか。心優しきフェイ幼なじみのアーセル思い続けたミーアそして、勇者様タイトルの意味が分かる頃には、きっと世界が『色』に気づく時、その時まで追い続けたくなる物語。そんな作品です!