どんな世界にもいける短編集

新月は何も見えない、拒食症シンデレラ、音痴なマーメイドを読ませていただきました。
どの作品も読みやすく、感情移入しやすかったですが、1番好きだったのが、「新月は何も見えない」です。
まず美しいタイトルが好き。美しいタイトルとは裏腹に主人公は定年退職後の清掃員。このギャップから引き込まれました。ストーリーも、深夜のミニドラマを見ているかのように読みやすく映像として頭に入ってきて、最後の場面では涙さえ出そうな感動的な終わり方でした。短編で人の心を動かす作品がかけるのは本当にすごいと思います。
素敵な作品をありがとうございました。

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