第18話 鏡は自身を写し、道を考える。

不瀬は、考えた。


という感情を正当化するために

これからどうするか、

何をしていくかを。


負の感情が、促進剤となっていた。


何がいやなんだ?私

仕事?

人間関係?


全部だ。

強いて言うなら、

人間関係がリードしてる。


でも、嫌な人と仕事するって

よく話で聞くけど


そんなのどうでもいい。

嫌なものは嫌だし、

毒を飲み続けたいとは思わない。

耐えれた人は、強い人なんだろう。

今の私は、傷だらけだ。

それはわかるだろう?私よ。


じゃあ、どうするの?


悪いように聞こえるかもだけど、

逃げたい。

あの会社で、働き続ける理由が、

見つからないし、


見つけたくない。



ならさ、私よ?

考えは、まとまってんじゃん?

わざわざ私を呼んで、脳内会議する必要

ないじゃん?


君は理解者だ。

一人で物事を決定するのは難しいし、怖いんだ。

それに、君は私に1番よく似てるしね。


ハハッ、なんだよそれ

当たり前だ。

他人に、本心を告げれないお前が、

時間を経て得た術だろう?

それで、私が生まれた。


容姿も色も似ている。考え方は少し違うけど。


ありがとう。私よ。


どういたしまして。私よ。






いつもは一進一退の脳内会議、

今回は珍しく結論が出た。



母親と共に心療内科へ行った。

そこで私は、


うつ病


と診断された。



自身、薄々気づいていたため、

診断されたとき、安心した。

枷が外れた気がした。


帰ってコーヒーを飲もう

そう思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不死身が死ぬ @LookMook

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ