設定が上手い

<良かったと感じた点>
事故の被害者と加害者という関係性はグッド!
必然的に主人公がヒロインに逆らえないという構図ができ、さらに主人公がヒロインの足となる設定は、二人が一緒にいる口実になります。
よく、なんでコイツら都合よく仲良くしてんの?って作品見かけますので。
読者に違和感を与えない設定は大事です!

1話の時点でタイトル回収をして、かつ出オチ感がないのは、Web小説として素晴らしいです。
作品の方向性が早めに分かる方が読者としてはありがたく、続きを読んでもらい易くなります!

<次に気になった点>
作品、
「あなたが私に怪我をさせた角田 悠君ね?」
とヒロインの台詞がありますが、これだと主人公が謝罪せざるを得ない状況になってしまいます。
後にヒロインの
「あーわかった、わかったから。そういう雰囲気嫌いなのよね。あ!いいこと思いついた!君ここの部屋を出るまで謝罪禁止ねいいわね?絶対だからね?破ったら鼻にとんがりコーン詰めるからね!」
この台詞と噛み合いません。
謝罪を促すような言い回しをしておいて謝罪禁止なんて言われては主人公が混乱してしまいますし、読者も違和感を抱きます。
(まだ1話目で判断が付かないですが、もしヒロインの性格が小悪魔系とかで、狙ってこの台詞を書いたのならばすいません。

〜た。で終わる文が多いのが気になりました。絶対ダメというわけではありませんが、表現方法を変えるなりして文末の文字に多様性を持たせるといいと思います。

それから地の文について。
主人公の独白ばかりでなく、行動や情景の描写を織り混ぜてあげると、より作品に立体感が出て、読者が場面を想像し易くなります。(あえて主人公の独白ばかりで書いている作品も世の中にはありますが


※ここからは作品に対するレビューというより、書く上で知っておくといい基礎知識になります。

「鍵括弧」以外の文頭は基本スペースを空けます。

!や?の後もスペースを空けます。

所々「」内の最後に句点を付けていました。純文学は付ける場合もありますが、基本つけません。

・・・ではなく、…(三点リーダー)を二つ繋げて使うのが一般的です。……こんな感じで。

これらに関してはお手元の作品に目を通して貰えればおわかり頂けると思います。


自分で言えた口ではないのですが、辛口レビューということで書かせてもらいました。

追記:続きを書く予定はないとのことでしたが、気になるので描いていただけると嬉しいですw