雪舞う銀世界。その時だけ少女に出会える

 東北の美しい風景が目に浮かぶような作品。
 ゆっくりと、しっとりとした文体は、読んでいると、どんどん心が落ち着いていきます。
 漫画や映像では味わえない、小説ならではの醍醐味。

 少女には秘密があり、その秘密が分からない主人公の少女への想いに、こちらも心が揺さぶられます。すれ違う二人は本当に切ない。

 幻想的で、静かで、温かい冬。ゆっくりとコーヒーを飲みながら読みたい作品。至福の時間をぜひ!

その他のおすすめレビュー

おしゃもじさんの他のおすすめレビュー47