in my dream

しゅりぐるま

第1夜 新しいゲーム

 会社の仲良しグループでね、新しい遊びにチャレンジしてたんですよ。


 吊られた丸太と丸太の間に、長い棒をさして、命綱なしでぴょんと飛び越えていくゲーム。


 そのゲームのやり方を教えてくれた外国人夫妻がいて、旦那の方と横並びになって、みんなが遊ぶ様子を眺めていたら、やってみてどうだった? と話しかけられたもんだから。


 あの丸太と丸太の間がそんなに広くなかったから、楽しく遊べたよ! って伝えようとして。


「あの丸太と丸太の·····」って声に出した瞬間さ、視界の隅に入ってた旦那さんが消えたわけ。


 あれ? と思って左を向いたら、私のハッキリしすぎた寝言に反応して起きた、私の主人がニヤニヤしながらこっちを見てたよね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

in my dream しゅりぐるま @syuriguruma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ