後日談〜エピローグ〜
『お疲れ様!!ひなたんの最新作ちょうおもしろかった!!エモエモのエモ!星三つにレビュー投げといたよ~!!』
「………」
『私も最新作書いてみたよ!!!ひなたんとの夢小説だよ!!ちょっと恥ずかしい…!』
「ごふっ!!!!(吐血)」
自分受けの夢小説…『自分受けの夢小説』…【自分受けの夢☆小説】…
駄目だ…どんな括弧でくくろうがその破壊力を緩和しようがない。
なんだ、その地獄。
さらに追い打ちをかける様にLINERの通知音が鳴り響く。
『ツイッターの方でもフォロワーさんに拡散しといたよ!よろしくね!』
「ぎぃやあああああああああ!!!!????や、やめろおおおおおおおおオオオォォォ!!!???」
私は机にガンガンと頭を打ち付ける。
ちがう。分かってる。私だって分かってるんだ。
こんな女、本来であれば既読スルーするなりブロックするなりしてさっさと距離を置いた方が精神衛生上いいに決まっている。
しかし、だ。わかってほしい。
それでも自作に対して貴重な星三つと割と丁寧な考察やレビューを落としてくれる同志。
この承認欲求を満たすべく桃源郷を求めて悪鬼の如く彷徨い殴り合うGIVE&TAKEならぬTAKE&TAKEのネット砂漠でそれがどれほど貴重なことか……!!
そんな訳で私は貞操が危機に陥らない程度に藤原さんに合わせてやっているのが実情だ。
世間的に見たら流されているだけ、とかそんな異論は認めない。…私のまだまだ大切な貞操を賭けて、絶対にだ。
そんなことを悶々と考えているとLINERの通知が鳴った。
「なんだ?また…?」
私は一瞬悪質な出会い系からのメッセージかと思って噴き出した。
どこか一定の特殊な方たちへの需要がなくもなさそうな程度に隆起した胸のブラチラだった。
『ひなたんだけだよ?(〃ノωノ)』
「いるかあああああああああああああ!!??」
私は叫びながらスマホを壁に投げつけた。
~完~
神崎ひなたの受難 〜藤原×神崎SS〜 藤原埼玉 @saitamafujiwara
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