第47話 今日も頑張ってゲームで稼ぐか
翌日、俺はタマ子とサオリと一緒に迷宮要塞の前に来ていた。
昨日は結局あの後は沙織と別れてからログインはしなかった。
攫われたり、GM権限を使ったりと、いろいろあって疲れたというのもある。
それに、香織と優子が心配してログインさせてくれなかったのだ。
香織に関しては俺がGM権限を使ったのに気付いたようだし。
結局、昼過ぎには寝てしまって起きたら朝になっていた。
今日も学校があるのにカオリはわざわざログインして見送りをしてくれたし、転移した先にはタマ子が既に待っていた。
ログインしたことは香織からタマ子に連絡が言っていたらしい。
本当に過保護だな。
しばらくしてサオリも合流して今に至ると言った感じだ。
「タマ子もごめんね。心配かけたみたいで」
「サオリンのせいじゃないにゃ。悪いのは全部、圭一のヤローにゃ」
サオリに聞いたことだが、結局あの後、規定は作られたらしく、俺の担当はサオリということになった。
拒否権もちゃんとついたようで、タマ子は今朝、解放軍から連絡が来て、護衛をつけることを拒否したらしい。
結局、護衛が付いたプレイヤーは高レベルプレイヤーのほんの一部で、護衛として入ったプレイヤーも解放軍の中でも宗太郎さん寄りの穏健派の人ばかりだそうだ。
なんでも、圭一の件も持ち出して、拒否権を無しにするなら解放軍内のレッドプレイヤーと繋がっているプレイヤーをあぶり出さないといけないということにしたとか。
結局、解放軍内の査定も行いつつ、高レベルプレイヤー有利な規定を作れたらしい。
この内容は全高レベルプレイヤーに連絡されたので、もうこの手は取れないだろうということだ。
まだ諦めたとは言えないがひとまず大丈夫そうだ。
よかったよかった。
そんなことを話しながら歩いていると、迷宮要塞の前にたどり着く。
今日も解放軍の前線基地がある迷宮要塞の入り口前は多くのプレイヤーであふれていた。
エリアボスもまだ見つかっていないそうだ。
「じゃあ、今日も頑張ってゲームで稼ぐか」
「そうね」
「頑張るにゃ!」
俺たちは迷宮要塞へと挑んで行った。
ゲームの神がリアルを支配したので俺たちは今日もクソゲーをプレイする 砂糖 多労 @satou_tarou
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