第7話群雄の試験

「あれから、二カ月が経ち、今日が群雄の試験だ

大丈夫だ、実力などは既にこの世界の者達にも通じる

後は旺羅、お前の全てを出し切ってこい!!」


「はい!

剣崎さん!今までありがとうございました!!」



季節は冬

学生達は受験に備え、勉学に励む者もいれば、能力の上達に費やす者も多くいる


そんな中、今日、

ヒーロー校、最難関

群雄学園の入学試験が始まろうとしていた!







「ここが、倍率10.0以上、天下の群雄か」

「それにしても...

「「デケェーーーーーー!!!!」」


「「え?」」


俺が気づくとそこには俺と同じように叫んでいた学ランをきた少年が立っていた


「あー!すいません!!

憧れの群雄に来れてとてつもなく興奮してしまって、あ、その、決して邪魔しようとかそういうのではなくて!き、ききき、緊張すると早口になる癖があるので、そ、そそそ、その他意は無いというかなんというか、ご、ごめんなさ〜い!!」


「えっ、ちょっとまっ...!」


行っちゃったな...


けど他人の心配なんて今はしていられない!

そう!俺には、俺には...



筆記という心配が残っているんだ〜!!!


あれから能力の使い方に没頭して勉強を集中的にできてない!!


これは紛れもなくピンチだ〜!!


早く会場に行って少しでも暗記しないと〜!!



==============================

会場に集まって見るとそこには1000人を超えるであろう人数が集まっていた


...この中から群雄に入学できるのは300人程度、更にヒーロー科に所属できるのは一般入試と推薦入試を合わせて30人...


まさに選ばれた者達だけが入れる学科と言うことだ


文武両道、未来の英雄を作るなどの校訓を掲げているだけあり、受ける人達は皆自信があるような雰囲気を醸し出していた


それだけにさっきの男子が気になるが、あの子もここに来た時点で何か策があるのだろう

まぁ俺が人の事を考えたところで俺はなにもしてあげられないから意味ないか








「ただいまより、群雄学園入試試験を始める!

はじめに自己紹介を、私の名前は指導ヒーロー ティーチだ

普段はプロヒーローとして陸軍の指導官として働いている!

しかしだ!皆も知っている様にこの群雄学園の入学では、様々な分野のプロヒーロー達が未来のヒーローを生み出す為にこの試験の教官として来てくれる!

お前達はまず!その環境に感謝するんだ!

そして、相手をしてくださる教官達に敬意を持って!

全力で挑め!!

以上だ!健闘を祈る!!

それと次の予定は一人一枚配られている紙に書いてある!

今から指示される事に従う様に!」


指導ヒーロー ティーチの演説を聞いた後に、それぞれ筆記と実技に分かれるように言われた


くそ〜、もう少し、もう少しだけ時間が欲しかったぁ〜

なんでよりによって最初が筆記なんだ〜!

く、くそ!

こうなったらやれるとこまでやってやる!





==============================


な、なんとも微妙な感じになったな...

完璧に出来たとは言いづらいが、では出来なかったのか?と聞かれるとそうでもない

まさに一番ドキドキするパターンになってしまったのではないか!?


ま、まぁそれは気にしない方がいいな 

切り替えが大事だ、切り替えが



筆記が終わった後はすぐに実技の試験に移るようになっている

理由は、休憩を挟むと試験の内容を話してしまう人が出るかもしれないからだ

さすがにこの大人数で一斉に筆記や実技などできるわけがないからだそうだ



「では今から実技試験を開始しようと思うが、その前に今回の実技の内容を説明する


今からプロヒーローと試験者の1対5で勝負して貰う

場所は闘技場だ

試験者側のチームメンバーはこちらで決めてある

その発表は勝負する寸前に発表される!

それまでは自分の動きやすい服に着替えたり呼吸を整えたりしていてくれ

実技試験開始は今から五分後だ

以上!」


そこからの行動は、着替えている人もいれば、呼吸を整え、集中しようとしている人など様々であった


しかし、そこには皆に共通してぬぐいきれない確かな不安と緊張が場を支配していた


「では実技試験を開始する!

呼ばれた者は速やかにこちらにくるように!

少林寺 武刀(しょうりんじ ぶとう)

早乙女 一乃(さおとめ いちの)

伝界 秘人(でんかい ひめと)

飛呂 旺羅(ひろ おうら)

天奏院 茜音(てんそういん あかね)

この5人はこちらに来て確認した後、闘技場に迎え!

その後は三分の時間を与える、その時間でお互いの能力を把握したり、作戦を考えたりするんだ!」





「「「「「はい!!」」」」」







_________________________________________

指導ヒーロー ティーチ

能力名 指導

自分が今まで経験した事や行ってきた事を相手に全部理解させられら程の説明が出来る

また、集団全体の統率力アップや、多彩な連携なども行えるカリスマ的リーダーの力を扱える

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オーラの能力を使い異世界でヒーローはじめます 小森 秋水 @chikohaya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ