第6話能力解放!!

あの後、俺が目を覚ましたのは一日過ぎてからだった

あの時、セイバーが俺を斬った際に出来た刀傷は治りはしたが跡が残ると言われてしまった

だが、結構ざっくり斬られたと思い、治りが速くないかといった所、

「回復の能力を持つ知り合いに緊急で治してもらったぞ、危うく失血多量で病院送りにする所だったな、アッハッハー」

とほざきやがった


俺は初めてセイバーに怒りを覚えたがそれ以上にあの感覚が忘れられなくて、早く修行をしたかった


いや、正確に言えば、自分の本当の能力の使い方を知りたかった



コンコン、ガチャ


「旺羅、休憩が終わったらすぐに訓練に取り組むぞ、こうしている間も時間が惜しい」


「わかりました、今から準備します」



そう言いながら、武闘着を手に取る俺の心はこの前の様に不安などを感じず、ワクワクと対等に戦えるという圧倒的な過信にも似た自信を持っていた





「では訓練を始めるぞ、内容はこの前と一緒だ!

私に対抗して、自分の能力を内側から感じろ!!」


「では今回は私から先手を打たせて貰うぞっ!!」


そういうとセイバーは目に見えぬスピードで迫ってきた


確かに、目には見えない

しかし、感じる


セイバーの気配が、このスピードの一瞬でカリバーを移動しながら召喚した気配を...


「その場から動かないかっ!!

もらったぞ!」


「ハァァァァァァッッッッ‼︎‼︎」


ドカーーーン!


「クッ、なるほど、能力の使い方を覚えた様だな

能力は空気を振動させるというところか?」


「どうですかね?」


確かに俺は今、迫ってくるセイバーを弾き飛ばした

しかし俺の能力はそれが真価ではない!


「次は俺から行きますっ!!」


体の全神経を集中させろ!!

自分の外側にある力を!

筋肉全体に!!

筋肉の内側に集中させろ!!

俺のオーラを筋肉に集中させるんだっ!!


これこそが俺の能力!

今まで気づかなかった

気づけなかった

それはなぜか?

オーラという力が元々は外側に常に放出している為、外側に放出している状態が当たり前の為、気付くことができなかった!


じゃあなぜ、この前の戦いで使うことができたのか?

簡単な話だ

このままでは終われないという気持ちがオーラを強め、高まったオーラがセイバーを押しのけただけだった


そのオーラを筋肉に取り込め!

増強しろっ!!

そして、相手を殴る時に、こう叫べっ!!!





「バーストッッッッ!!!!」


「なっ!」


ドゴーーーン!


俺の一撃はセイバーを周りの木ごと吹き飛ばした


これが...これが、俺の力なのか!?

これが...俺の能力!!



「旺羅、訓練は終了だ!」


そう言い、笑ったセイバーの顔はどんな輝きよりも眩しくて


俺はこの世界に来てから初めての感動に上手く笑顔を作れなかった





————————————————————

飛呂 旺羅

性別 男性

15歳

黒髪 短髪

能力名 オーラ

オーラを操る事が出来る

使い方は自由自在

オーラで相手を吹き飛ばしたり、自分を増強したりする事が出来る

練度が上がると相手のオーラも見る事が出来る

使いすぎるとオーラがガス欠を起こす

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る